最終更新日:2026年9月28日
Windowsのお役立ち情報
Windowsの回復ドライブを作る|起動しなくなる前に備えるUSBの準備
パソコンが起動しなくなってから探しても、手元に備えがなければ打つ手が限られます。Windowsには、USBメモリに回復用のデータを書き込んでおく「回復ドライブ」という機能があります。Microsoftは、ハードドライブを交換したり、ドライブを完全に消去した場合でも、出荷時の設定に復元するのに役立つ、と説明しています。ただし、これだけで何もかもが元に戻るわけではありません。この記事では、作成の手順と、あわせて知っておきたい制限を、Microsoft公式の案内に沿って整理します。
パソコンが起動しなくなったら、どうすればいいんでしょうか。動かなくなってから慌てないように、備えておけることはありますか?
先に作っておくものがあるよ。ただし、これだけでは足りない部分もあるんだ。①動くうちに回復ドライブを作る ②空のUSBを用意する ③個人のファイルは別にバックアップ。順番に見ていこう。
この記事でわかること
- 回復ドライブに含まれるもの
- 作成の手順
- 使うときの操作
- 個人のファイルは含まれないこと
- 作り直しが推奨されていること
結論
動くうちに作っておくと、回復の選択肢を用意できます
回復ドライブは、Windowsが起動しない場合などに回復の操作へ進むためのUSBです。個人用ファイルのバックアップや、すべての不具合の解決を保証するものではありません。そのうえで、Microsoftは、Windowsの回復ドライブユーティリティについて、PCを元の状態に復元するために必要な重要なシステムファイルをバックアップするように設計されたツールだ、と説明しています。このユーティリティは、ハードドライブを交換したり、ドライブを完全にワイプした場合でも、Windowsデバイスを出荷時の設定に復元するのに役立つUSBリカバリメディアを作成する、とされています。リカバリメディアには、組み込みのWindowsファイル、メディア作成時にインストールされた更新プログラム、PC製造元からのカスタマイズが含まれる、と案内されています。
作成の手順は、スタートから回復ドライブを検索して開き、「システムファイルを回復ドライブにバックアップする」が選択されていることを確認して次へ進み、USBドライブを接続して選択し、「作成」を選ぶ、という流れです。Microsoftは、このプロセスではドライブに既に保存されているデータが消去されるため、空のUSBドライブを使うよう警告しています。
あわせて知っておきたいのが、リカバリメディアには個人用ファイルが含まれていない、という点です。Microsoftは、このためWindowsバックアップやファイル履歴などの別のバックアップ方法を使用して、個人データを個別にバックアップする必要がある、としています。手順の確認先は、Microsoftサポート「回復ドライブ」です。
回復ドライブに含まれるもの

まず、この機能が何をするものかを整理します。
Microsoftは、Windowsの回復ドライブユーティリティについて、PCを元の状態に復元するために必要な重要なシステムファイルをバックアップするように設計された貴重なツールだ、と説明しています。作られるのはUSBのリカバリメディアで、ハードドライブを交換したり、ドライブを完全にワイプした場合でも、Windowsデバイスを出荷時の設定に復元するのに役立つ、とされています。
含まれる中身についても記載があります。Microsoftは、リカバリメディアには、組み込みのWindowsファイル、メディア作成時にインストールされた更新プログラム、PC製造元からのカスタマイズが含まれる、としています。つまり、そのパソコンに合わせた内容が書き込まれます。
「作成した本体のためのものです」
Microsoftは、このメディアは作成されたデバイス上のベアメタル回復に使用できる、と案内しています。ベアメタル回復とは、ドライブの中身が空になった状態からの復元を指します。PC製造元からのカスタマイズが含まれる、という記載からも分かるとおり、作った本体に合わせた内容になります。家族で複数台お使いの場合は、それぞれの本体で作っておくことをご検討ください。1本作ればすべての機種で使える、というものではありません。
作る前に用意すること

必要なものはUSBメモリですが、注意点があります。
Microsoftは、このプロセスではドライブに既に保存されているデータが消去されるため、空のUSBドライブを使うよう警告しています。中身が入ったUSBメモリを使うと、そのデータは失われます。写真やファイルが入っているものを流用する場合は、先に別の場所へ移しておいてください。
必要な容量については、Microsoftの案内に具体的な数字の記載がありません。作成の画面で必要な容量が表示されるため、そちらをご確認ください。表示より余裕のあるものを用意しておくと、途中で足りなくなることを避けられます。
「時間がかかる作業です」
Microsoftは、作成について、多くのファイルをリカバリメディアにコピーする必要があるため、これには時間がかかる場合がある、と案内しています。すぐ終わる作業ではないため、時間に余裕があるときに行ってください。ノートパソコンの場合は、途中で電源が切れないよう、電源につないだ状態で始めることをおすすめします。中古パソコンをお求めいただいた場合も、初期設定のタイミングで作っておくと、あとから困りにくくなります。初期設定の流れは、中古パソコンの初期設定ガイド|購入後に行う設定と必要ソフトを解説でまとめています。
回復ドライブを作る手順

Microsoftが案内している手順は、4つの段階です。
第一に、回復ドライブのツールを開きます。Microsoftは、開く方法として2つを挙げています。スタートから「Recovery Drive」を検索して選択する方法と、コマンドで recoverydrive.exe を使う方法です。
第二に、ツールが開いたら「システムファイルを回復ドライブにバックアップする」が選択されていることを確認してから、「次へ」を選びます。第三に、USBドライブをパソコンに接続して選択し、「次へ」を選びます。第四に、「作成」を選びます。
あとは完了を待ちます。Microsoftは、多くのファイルをコピーする必要があるため、時間がかかる場合がある、としています。
作成中にUSBメモリを抜いたり、電源を切ったりしないでください。
「チェックの確認を忘れずに」
Microsoftの手順では、「システムファイルを回復ドライブにバックアップする」が選択されていることを確認する、という段階が明記されています。次へ進む前に、チェックが入っているかご確認ください。ここからは当店からの提案ですが、作成が終わったら、USBメモリには回復ドライブであることが分かるように印を付けて保管しておくと、いざというときに迷いにくくなります。ほかのUSBメモリと混ざらないようにしておく、という考え方です。
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回復ドライブを使う手順

実際に使う場面の流れも、確認しておきましょう。
Microsoftが案内している手順は次のとおりです。第一に、回復ドライブで作成されたUSBドライブからデバイスを起動します。このとき、USBドライブから起動する処理は製造元によって異なる場合があるため、必要に応じてデバイスのマニュアルを参照するよう案内されています。
第二に、Windows回復環境(Windows RE)が読み込まれたら、「ドライブから回復する」を選びます。第三に、好みに応じて「ファイルの削除のみ行う」または「ドライブを完全にクリーンアップする」を選びます。第四に、「回復」を選んで、回復処理を確認して開始します。
USBから起動する操作は、パソコンのメーカーによって押すキーが異なります。Microsoftも製造元によって異なる場合があるとしているため、お使いの機種のマニュアルをご確認ください。
「起動の方法を先に調べておく」
USBから起動する操作は、いざというときに初めて調べようとすると手間取ります。パソコンが動いているうちに、お使いの機種でどのキーを押すのかを確認し、メモしておくと安心です。メーカーのサイトやマニュアルに記載があります。あわせて、そのメモは紙に書くか、別の端末に保存しておいてください。パソコンが起動しない状態では、そのパソコンの中にあるメモは開けません。
個人のファイルは含まれません

ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。
Microsoftは、リカバリメディアには個人用ファイルが含まれていないことに注意するよう、明記しています。そのうえで、このためWindowsバックアップやファイル履歴などの別のバックアップ方法を使用して、個人データを個別にバックアップする必要がある、としています。
つまり、回復ドライブだけでは、写真や書類は守られません。回復ドライブはシステムを元の状態に戻すためのもので、ご自身で作ったファイルは別に保存しておく必要があります。
あわせて、使う場面の手順にも「ファイルの削除のみ行う」「ドライブを完全にクリーンアップする」という選択肢があります。どちらを選んでも、ドライブの中身に影響が出ます。大切なファイルは、日ごろから別の場所へ保存しておいてください。
「2つの備えを分けて考える」
備えは2種類あると考えると整理しやすくなります。ひとつは、システムを元に戻すための回復ドライブ。もうひとつは、ご自身のファイルを守るためのバックアップです。Microsoftは後者について、Windowsバックアップやファイル履歴などの方法を挙げています。どちらか一方だけでは、守れる範囲が限られます。パソコンを買い替えるときのデータの移し方は、古いPCから新しいPCへのデータ移行方法|安全な引っ越し手順と注意点を解説でも扱っています。
作り直しが推奨されています

一度作れば終わり、というものではありません。
Microsoftは、最新のWindows更新プログラムと機能強化を含めるために、リカバリメディアを毎年作成し直すことをお勧めします、と案内しています。作成した時点の内容が書き込まれるため、時間が経つと古い状態のままになります。
あわせて、Microsoftは注意として、2024年4月9日のセキュリティ更新プログラムと失効ポリシーが適用されたマシンで作成されて使用されている回復ドライブが影響を受ける可能性がある、と案内しています。詳細については、別の案内ページを参照するよう示されています。
作った回復ドライブを長く置いたままにせず、区切りのよいタイミングで作り直すという運用を、ご検討ください。
「作り直すタイミングの決め方」
毎年という案内はありますが、いつ作り直すかは決まっていません。年末や年度初めなど、覚えやすい時期を決めておくと忘れにくくなります。大きな更新があったあとに作り直す、という考え方もあります。なお、作り直すときも、USBメモリの中身は消去されます。同じUSBメモリを使い回す場合は、ほかのデータが入っていないかを確認してから行ってください。当店からの提案としては、回復ドライブ専用のUSBメモリを1本決めておくと、混乱しにくくなると思います。
よくある質問

回復ドライブがあれば、写真やファイルも戻せますか
回復ドライブだけでは戻せません。Microsoftは、リカバリメディアには個人用ファイルが含まれていないことに注意するよう明記しています。そのうえで、Windowsバックアップやファイル履歴などの別のバックアップ方法を使用して、個人データを個別にバックアップする必要がある、としています。回復ドライブはシステムを元の状態に戻すためのもので、ご自身で作ったファイルは対象外です。写真や書類については、別の方法で保存しておいてください。
どのくらいの容量のUSBメモリが必要ですか
Microsoftの案内には、具体的な容量の記載がありません。作成の画面で必要な容量が表示されるため、そちらをご確認ください。なお、表示された容量ちょうどではなく、余裕のあるものを用意しておくと安心です。また、Microsoftは、このプロセスではドライブに既に保存されているデータが消去されるため、空のUSBドライブを使うよう警告しています。中身が入っているものを使う場合は、先に別の場所へ移しておいてください。
1本作れば、家族のパソコンでも使えますか
作成したパソコン向けのものとお考えください。Microsoftは、リカバリメディアには、組み込みのWindowsファイル、メディア作成時にインストールされた更新プログラム、PC製造元からのカスタマイズが含まれる、と案内しています。また、このメディアは作成されたデバイス上のベアメタル回復に使用できる、とも示されています。製造元のカスタマイズが含まれる以上、別の機種でそのまま使えるとは限りません。複数台お使いの場合は、それぞれで作成しておくことをご検討ください。
USBメモリから起動する方法が分かりません
お使いの機種によって操作が異なります。Microsoftも、USBドライブから起動する処理は製造元によって異なる場合があるため、必要に応じてデバイスのマニュアルを参照するよう案内しています。メーカーのサイトやマニュアルに、起動時に押すキーの記載があります。パソコンが動いているうちに調べて、紙や別の端末にメモしておくと、いざというときに困りません。起動しない状態では、そのパソコンの中にあるメモは開けないためです。
作った回復ドライブは、そのまま置いておけばよいですか
Microsoftは、最新のWindows更新プログラムと機能強化を含めるために、リカバリメディアを毎年作成し直すことをお勧めします、と案内しています。作成した時点の内容が書き込まれるため、時間が経つと内容が古くなります。また、2024年4月9日のセキュリティ更新プログラムと失効ポリシーが適用されたマシンで作成されて使用されている回復ドライブが影響を受ける可能性がある、という注意も示されています。年に一度など、時期を決めて作り直すという運用をご検討ください。
中古で買ったパソコンでも作れますか
Windowsが動作していれば、同じ手順で作成できます。Microsoftの案内はWindows 11とWindows 10が適用先です。回復ドライブは、ハードドライブを交換した場合や完全にワイプした場合に、出荷時の設定に復元するのに役立つとMicrosoftは案内しています。個人用ファイルは含まれないため、別の方法でバックアップしておいてください。
まとめ

Windowsの回復ドライブは、USBメモリに回復用のデータを書き込んでおく機能です。Microsoftは、PCを元の状態に復元するために必要な重要なシステムファイルをバックアップするツールで、ハードドライブを交換したり、ドライブを完全にワイプした場合でも、出荷時の設定に復元するのに役立つ、と説明しています。作成の手順は、スタートから回復ドライブを検索して開き、「システムファイルを回復ドライブにバックアップする」が選択されていることを確認して次へ進み、USBドライブを選んで「作成」を選ぶ、という流れです。このとき、ドライブに保存されているデータは消去されるため、空のUSBドライブを使うよう警告されています。
あわせて押さえておきたいのが、リカバリメディアには個人用ファイルが含まれていない、という点です。Microsoftは、Windowsバックアップやファイル履歴などの別のバックアップ方法で、個人データを個別にバックアップする必要があるとしています。また、最新の更新プログラムを含めるために、毎年作成し直すことが推奨されています。使う場面では、USBドライブから起動する処理が製造元によって異なる場合があるため、お使いの機種のマニュアルをご確認ください。表示や手順は更新によって変わることがあるので、最新はMicrosoft公式もあわせてご確認ください。Windowsのトラブル全般は、Windowsトラブル解決 総合ガイド|起動しない・重い・周辺機器を症状別にまとめて解決でまとめています。
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