最終更新日:2026年9月20日
PowerPointの基本操作ガイド
PowerPointのスライドサイズを変更する|4:3と16:9の切り替えと崩れ対策
作ったスライドを会議室で投影したら、画面の左右に大きな余白ができてしまった——。スライドの縦横の比率は、あとから変更できます。切り替えは「デザイン」タブの「スライド サイズ」から行い、中身が自動で収まらない場合は、はみ出しを許すか全部を収めるかを選ぶことになります。この記事では、Microsoft公式の情報をもとに、切り替えの手順と、変更が及ぶ範囲、16:9に2種類あることまでを整理します。
IT初心者の七海さん
作ったスライドを会議室で投影したら、画面の左右に大きな余白ができてしまって…。スライドの縦横の比率って、あとから変えられるものなんでしょうか?
IT上級者の大介先輩
変えられるよ。①「デザイン」タブの「スライド サイズ」から選ぶ ②スライドの中身を自動で調整できない場合は、はみ出しを許すか全部収めるかを選ぶ ③この変更は、今開いているファイル全体に適用される。1枚だけ別の比率にはできないんだ。Microsoftも、プレゼンテーション内のすべてのスライドのサイズは同じ、と説明している。
この記事でわかること
- 4:3と16:9を切り替える手順
- 変更したサイズが適用される範囲
- 16:9に2種類あること
- 中身が収まらない場合の2つの選択肢
- 任意のサイズを指定する方法
結論
「デザイン」タブの「スライド サイズ」から切り替えます
Microsoftが案内している基本の手順は3ステップです。ツール バー リボンの「デザイン」タブを選択し、ツール バーの右端付近にある「スライド サイズ」を選択して、Standard(縦横比4:3)、ワイド画面(16:9)、またはカスタム スライド サイズを選ぶという流れです。
「スライド サイズ」は、「デザイン」タブの「カスタマイズ」グループにあります。選んだあと、PowerPointがコンテンツを自動的にスケーリングできない場合に、2つの選択肢が表示されます。16:9のワイドスクリーン設定は、新しく作成するプレゼンテーションの既定値です。
この記事が対象にするPowerPoint

本記事の操作画面と手順は、Windows版のPowerPoint for Microsoft 365を中心に解説しています。参照した公式ページの適用先には、PowerPoint for Microsoft 365、PowerPoint 2024、PowerPoint 2021、PowerPoint 2019、PowerPoint 2016と、それぞれのMac版が挙げられています。
PC STORE編集部からの補足|Mac版では名称が異なります
Mac版でも、「デザイン」タブの「スライド サイズ」から切り替える点は同じです。ただし、中身の収まり方を選ぶ場面の名称が「スケール」「スケーリングしない」となっています。また、定義済みのサイズや任意のサイズを指定する場合は、「スライド サイズ」から「ページ設定」を選びます。Windows版の「カスタム スライド サイズ」にあたるものです。本記事ではWindows版の名称で記載しています。
(参考:Microsoft公式サポート「PowerPointスライドのサイズを変更する」)
基本の切り替え手順
まずは4:3と16:9を切り替える基本の流れです。Microsoftが案内している手順は3ステップです。
※図解は、Microsoftの公式情報をもとに作成した説明用の画像です。実際の画面表示は、PowerPointのバージョン、設定、画面幅などにより異なる場合があります。
- ツール バー リボンの「デザイン」タブを選択します。
- ツール バーの右端付近にある「スライド サイズ」を選択します。
- 「Standard(縦横比4:3)」「ワイド画面(16:9)」「カスタム スライド サイズ」から選びます。
「スライド サイズ」の位置についても記載があります。リボンの「デザイン」タブで、ツール バーの右端付近にある「カスタマイズ」グループの中です。ボタンが見当たらないときは、この位置を探してみてください。
なお、16:9のワイドスクリーン設定は、新しく作成するプレゼンテーションの既定値です。既定の16:9で作ったスライドを4:3の画面に合わせて表示する場合は、上下に余白が出ることがあります。
変更したサイズが適用される範囲
スライドサイズを変えると、どこまで影響するのか。Microsoftは、プレゼンテーションのスライド サイズを変更すると、選択したサイズはそのプレゼンテーションにのみ適用されると説明しています。
つまり、他のファイルや、これから新しく作るプレゼンテーションには影響しません。1つのファイルで4:3に変えたからといって、次に新規作成したときも4:3になるわけではありません。新規作成時は、既定の16:9のままです。
この点は、286番で扱ったExcelの計算方法の設定とは対照的です。Excelでは開いているすべてのブックに影響しますが、PowerPointのスライドサイズはファイル単位で完結します。設定を戻し忘れて他のファイルに波及する、という心配は要りません。
毎回同じサイズで作り始めたい場合は、既定として設定する方法が別に用意されています。手順はカスタム スライド サイズで任意の大きさにするの補足でご案内します。
16:9には2種類ある

ここが見落としやすい点です。Microsoftは、縦横比16:9には2つのオプションがあると説明しています。
| 名称 | 寸法 |
|---|---|
| 画面に合わせる(16:9) | 10インチ × 5.625インチ |
| ワイド画面 | 13.333インチ × 7.5インチ |
公式には、どちらのオプションも同じ縦横比であるため、ズーム レベルが自動的に調整され、標準ビューでは同じように表示されると記載されています。画面で見比べても違いが分かりません。
違いが出るのは、面積と印刷です。Microsoftは、ワイドスクリーン(13.333×7.5インチ)はコンテンツのスライドの表面積を増やすためプレゼンテーションに最適である、としています。一方で、ワイドスクリーンは、スケールダウンすることなく8.5インチ×11インチの用紙には収まらないとも明記されています。
投影して見せることが中心ならワイド画面、印刷して配ることも想定するなら寸法を確認してから選ぶ、という判断になります。
サイズ変更時にコンテンツをどう収めるか
サイズを変えると、すでに置いてある文字や図の収まり方が変わります。PowerPointがコンテンツを自動的にスケーリングできない場合に、2つの選択肢が表示されます。
- 最大化:スライドのコンテンツのサイズを拡大します。このオプションを選ぶと、コンテンツがスライド上にちょうど収まらない場合があります
- サイズに合わせて調整:スライドのコンテンツのサイズを縮小します。コンテンツが小さく表示される可能性がありますが、スライドにすべてのコンテンツを表示できます
選び方の軸は、はみ出してもよいから大きく見せたいのか、小さくなってもよいから全部を表示したいのかです。名称だけを見ると迷いやすいので、この違いで判断してください。
どちらを選んでも、あとから個別のオブジェクトを動かして調整することはできます。ただし、要素の多いスライドでは手直しの量が増えます。作り込む前にサイズを決めておくと、この作業が減らせます。
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1枚だけは変更できない
「この1枚だけ縦向きにしたい」「表紙だけ別のサイズにしたい」という希望は、この機能では叶いません。Microsoftは、PowerPointプレゼンテーション内の1つのスライドのサイズを変更することはできず、プレゼンテーション内のすべてのスライドのサイズは同じと明記しています。
ページの向きについても同じ記載があります。PowerPointは特定のスライドのページの向きを変更できず、プレゼンテーション内のすべてのスライドのページの向きは同じです。横向きの資料の中に、1枚だけ縦向きのスライドを混ぜることはできません。
公式ページには、この機能が必要な場合はフィードバックを送ってほしい、という案内も添えられています。現時点の仕様として受け止めたうえで、どうしても必要な場合はファイルを分ける、といった対応を検討することになります。
カスタム スライド サイズで任意の大きさにする
4:3と16:9以外のサイズも選べます。「スライド サイズ」から「カスタム スライド サイズ」を選ぶと、定義済みのサイズの一覧と、数値の入力欄が使えます。
定義済みのサイズには、画面表示(4:3)、レター ペーパー、台帳用紙、A3用紙、A4用紙、B4用紙、B5用紙、35mmスライド、オーバーヘッド、バナー、画面表示(16:9)、画面表示(16:10)、ワイド スクリーンがあります。Microsoftは、オーバーヘッドは標準の4:3スライドサイズに非常に近い縦横比であると補足しています。
数値で指定する場合の単位と範囲も記載があります。高さと幅のボックスでは、インチ、センチメートル、ピクセルの測定値を受け付けます。数値の後にスペースを入力し、in、cm、px のいずれかを入力する形です。
| 幅または高さ | |
|---|---|
| 最小 | 1インチ/2.54cm/120px |
| 最大 | 56インチ/142.24cm/720px |
入力した測定値は、必要に応じてオペレーティング システムで使用する単位の種類に変換されます。ダイアログ ボックスに表示される測定単位そのものを変更することもできる、と案内されています。
PC STORE編集部からの補足|毎回同じサイズで作り始めたい場合
新しいプレゼンテーションの既定サイズを変更する方法も公式に案内されています。ただし、希望のサイズを設定したうえでテーマとして保存し、そのテーマを既定に設定する、という手順が必要です。ステップ数が多く、テーマの保存先フォルダーを変更しないなどの注意点もあるため、本記事では手順を要約せず、公式ページをご案内します。上記の参照ページ内、既定のサイズに関するセクションをご確認ください。
よくある質問

4:3と16:9はどこで切り替えますか。
「デザイン」タブから切り替えます。Microsoftが案内している手順は、ツール バー リボンの「デザイン」タブを選択し、ツール バーの右端付近にある「スライド サイズ」を選択して、「Standard(縦横比4:3)」「ワイド画面(16:9)」「カスタム スライド サイズ」から選ぶ流れです。「スライド サイズ」は「デザイン」タブの「カスタマイズ」グループの中にあります。なお、16:9のワイドスクリーン設定は、新しく作成するプレゼンテーションの既定値です。
サイズを変えたら、文字や図がはみ出しました。
PowerPointがコンテンツを自動的にスケーリングできない場合に、2つの選択肢が表示されます。「最大化」はスライドのコンテンツのサイズを拡大するもので、コンテンツがスライド上にちょうど収まらない場合があります。「サイズに合わせて調整」はコンテンツのサイズを縮小するもので、コンテンツが小さく表示される可能性がありますが、スライドにすべてのコンテンツを表示できます。はみ出してもよいから大きく見せたいのか、小さくなってもよいから全部を表示したいのかで選んでください。
ワイド画面と16:9は違うものですか。
縦横比16:9には2つのオプションがあります。「画面に合わせる(16:9)」はスライドの寸法を10インチ×5.625インチに設定し、「ワイド画面」は13.333インチ×7.5インチに設定します。Microsoftは、どちらのオプションも同じ縦横比であるため、ズーム レベルが自動的に調整され、標準ビューでは同じように表示される、と説明しています。違いは面積と印刷時の収まり方です。ワイドスクリーンは表面積が大きくプレゼンテーションに適している一方、スケールダウンすることなく8.5インチ×11インチの用紙には収まらない、と記載されています。
1枚だけ縦向きにできますか。
できません。Microsoftは、PowerPointは特定のスライドのページの向きを変更できず、プレゼンテーション内のすべてのスライドのページの向きは同じである、と明記しています。サイズについても同様で、プレゼンテーション内の1つのスライドのサイズを変更することはできず、すべてのスライドのサイズは同じです。公式ページには、この機能が必要な場合はフィードバックを送ってほしいという案内も添えられています。どうしても必要な場合は、ファイルを分けるといった対応を検討することになります。
A4サイズのスライドは作れますか。
定義済みのサイズから選べます。「スライド サイズ」から「カスタム スライド サイズ」を選ぶと、A4用紙を含む定義済みのサイズの一覧が表示されます。ほかに、画面表示(4:3)、レター ペーパー、台帳用紙、A3用紙、B4用紙、B5用紙、35mmスライド、オーバーヘッド、バナー、画面表示(16:9)、画面表示(16:10)、ワイド スクリーンがあります。数値で指定することもでき、幅または高さの範囲は最小1インチ(2.54cm/120px)から最大56インチ(142.24cm/720px)です。
まとめ
スライドの縦横比は、あとから変更できます。手順は、「デザイン」タブを選択し、ツール バーの右端付近にある「スライド サイズ」を選択して、「Standard(縦横比4:3)」「ワイド画面(16:9)」「カスタム スライド サイズ」から選ぶ流れです。変更したサイズは、そのプレゼンテーションにのみ適用されます。他のファイルや、新しく作るプレゼンテーションには影響しません。
PowerPointがコンテンツを自動的にスケーリングできない場合は、「最大化」と「サイズに合わせて調整」のどちらかを選びます。はみ出してもよいから大きく見せたいのか、小さくなってもよいから全部を表示したいのかで判断します。16:9には「画面に合わせる(16:9)」と「ワイド画面」の2種類があり、縦横比は同じでも寸法が違います。そして、1枚だけ別のサイズや向きにすることはできません。ファイル内のすべてのスライドで共通です。Officeの困りごとは「Officeの困った・トラブル解決 総合ガイド」にまとめています。
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