最終更新日:2026年9月8日
Macトラブル解決ガイド
Macで外付けHDD・USBメモリに書き込めない
外付けドライブは表示されていて、中のファイルも開ける。それなのに、ファイルをコピーしようとすると受け付けてもらえない——。Appleは、読み取りはできるのに書き込みができない場合の確認手順を、空き容量から順に案内しています。原因はドライブの故障とは限らず、フォーマット形式やアクセス権の設定が関係していることもあります。この記事では、Apple公式の情報をもとに、確認する順番を整理します。
IT初心者の七海さん
大介先輩、外付けHDDは表示されているのに、ファイルを移そうとすると入らないんです。中のデータは見えるので、壊れているわけではなさそうで…。
IT上級者の大介先輩
Appleが確認の順番を案内しているよ。①空き容量を調べる ②フォーマットを確認する ③Time Machine専用になっていないか ④アクセス権を確認する ⑤ディスクのエラーを確認する。この順で見ていこう。NTFSという形式だと、Macは読み取りはできても書き込みはできないんだ。消去して作り直すのは、どれでも解決しなかったときの最後だよ。
この記事でわかること
- Appleが案内している5つの確認項目と、その順番
- Finderでフォーマット形式を調べる手順
- NTFSでフォーマットされたドライブでできること・できないこと
- Time Machine専用になっている場合の考え方
- 解決しない場合に再フォーマットする手順と、形式の選び方
結論
空き容量、フォーマット、Time Machine、アクセス権、エラーの順に確認します
Appleは、Macに直接接続されている外付けのストレージデバイスからファイルを読み取ることはできるのに、そのデバイスにファイルを書き込むことができない場合の解決策として、ストレージの空き容量を調べる、フォーマットを確認する、Time Machineを確認する、アクセス権を確認する、エラーが起きていないか確認するという順で案内しています。
このうちフォーマットについては、ディスクユーティリティはNTFSフォーマットには対応していません。MacはNTFSフォーマットから読み取ることはできても、書き込むことはできませんと明記されています。消去して再フォーマットする操作は、ほかのどの解決策でも問題が解決しなかった場合に案内されています。
確認する順番

読み取りはできるのに書き込めない場合、Appleは5つの解決策を挙げています。順に試していく形です。
※図解は説明用に作成したものです。操作画面は、Appleの公式情報および公開資料をもとに再現した説明用画像です。実際の表示は、macOSのバージョン、機種、設定などにより異なる場合があります。
この記事もこの順で進めます。消去して再フォーマットする操作は、これらを試しても解決しなかった場合に位置づけられています。データが消える操作のため、先に上の5つを確認してください。(参考:Apple公式サポート「Macで外付けドライブにファイルを保存できない場合」)
空き容量を調べる
最初に確認するのは空き容量です。Appleは、ストレージデバイスにファイルを収容する分の空き容量が不足している場合、Macがそのことを教えてくれますとしています。
対処として案内されているのは2つです。1つ以上のファイルをストレージデバイスから削除して空き容量を増やす方法と、ファイルを圧縮する方法です。Appleは、ファイルを圧縮することも容量の節約になる、としています。
Mac本体側のストレージ整理については「Macの容量を空ける・ストレージ管理」で解説しています。(参考:Apple公式サポート「Macで外付けドライブにファイルを保存できない場合」)
フォーマットを確認する

次に、そのドライブがどの形式でフォーマットされているかを確認します。Appleが案内している手順は次のとおりです。
デスクトップ、またはFinderウインドウのサイドバーで、外付けストレージデバイスを選択します。「ファイル」メニューから「情報を見る」を選択するか、「command + I」キーを押します。
Appleは、開いた情報ウインドウに表示されるフォーマットが、ディスクユーティリティで利用できるフォーマットのいずれかになっている必要がありますとしたうえで、次のように整理しています。
- APFSまたはMac OS拡張:Macのフォーマットです
- MS-DOS(FAT)またはExFat:Windowsと互換性のあるフォーマットです
- ディスクユーティリティはNTFSフォーマットには対応していません。MacはNTFSフォーマットから読み取ることはできても、書き込むことはできません
そのうえでAppleは、ストレージデバイスが上記いずれかのフォーマットになっていない場合は、ディスクユーティリティを使ってストレージデバイスを消去し、再フォーマットしますとしています。再フォーマットの手順と形式の選び方は、この記事の後半で解説します。
PC STORE編集部からの補足|NTFSと表示されたときの考え方
Finderの「情報を見る」でフォーマットがNTFSと表示された場合、Appleは、ディスクユーティリティはNTFSフォーマットには対応しておらず、MacはNTFSから読み取ることはできても書き込むことはできないと案内しています。中身を読める場合は、必要なデータを別の場所にコピーしてから、Macで書き込む用途に合う形式へ再フォーマットするかを判断してください。Windowsでも使う予定がある場合は、再フォーマット前に、Macだけで使うのか、MacとWindowsの両方で使うのかを決めます。
(参考:Apple公式サポート「Macで外付けドライブにファイルを保存できない場合」)
Time Machineを確認する
そのドライブをバックアップに使っている場合は、別の理由が考えられます。Appleは、Time Machineを設定して、このストレージデバイスをTime Machineのバックアップに使用している場合は、Time Machineバックアップ専用にする必要があり、ほかのファイルの保管には使えませんとしています。
つまり、バックアップ用に設定したドライブへ、手動でファイルをコピーしようとしても受け付けられません。故障でも設定ミスでもなく、そういう扱いになっています。(参考:Apple公式サポート「Macで外付けドライブにファイルを保存できない場合」)
PC STORE編集部からの補足|使い分けの整理
バックアップと、手元のファイルの保管を1台で兼ねることはできません。両方が必要な場合は、ドライブを分けるのが前提になります。Time Machineの設定手順は「Macのバックアップ・Time Machine」で解説しています。バックアップが途中で止まる場合は「Time Machineが終わらない・止まる時の対処法」もあわせてご覧ください。
アクセス権を確認する

フォーマットもTime Machineも当てはまらない場合、次に見るのがアクセス権です。Appleが案内している手順は次のとおりです。
デスクトップ、またはFinderウインドウのサイドバーで外付けストレージデバイスを選択し、「ファイル」メニューから「情報を見る」を選択するか、「command + I」キーを押します。開いた情報ウインドウの下部にある「共有とアクセス権」セクションを開いて、「このボリューム上の所有権を無視」チェックボックスが選択されていることを確認します。
Appleは、この設定を変更するには、場合によって、まず鍵のアイコンをクリックしてから、管理者パスワードを入力する必要がありますと補足しています。会社や学校から貸与されたMacでは、この操作が制限されていることがあります。(参考:Apple公式サポート「Macで外付けドライブにファイルを保存できない場合」)
エラーが起きていないか確認する
ここまでで解決しない場合、Appleはディスクユーティリティを使って、ディスクのエラーを探して修復するよう案内しています。ディスクユーティリティのFirst Aidを使う手順です。
Appleは、修復に先立って破損したファイルを復元する必要ができた場合や、ディスクユーティリティで修復不能なエラーが見つかった場合に備えて、必ずデータの最新バックアップを作成しておいてくださいとしています。手順とつまずきやすい点は「MacのFirst Aidの使い方」で解説しています。
Appleは、ディスクユーティリティのサイドバーにストレージデバイスが表示されない場合についても案内しています。Macまたはストレージデバイスの修理が必要な可能性がありますとし、Macをシステム終了して必須ではないデバイスをすべて取り外してからもう一度試すこと、外付けストレージデバイスの場合はケーブル・接続・電源も確認することを挙げています。(参考:Apple公式サポート「ディスクユーティリティでMacのストレージデバイスを修復する方法」)
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解決しない場合に再フォーマットする

Appleは、ディスクユーティリティで修復できないエラーが見つかった場合や、ほかのどの解決策でも問題が解決しなかった場合に、消去して再フォーマットするよう案内しています。NTFSなど、対応するフォーマットになっていない場合もここに含まれます。
あわせてAppleは、ストレージデバイスを消去すると、そのディスク上のすべてのものが削除されますとし、保存したいファイルがある場合は、デバイスを消去する前に、そのファイルを別のストレージデバイスにコピーしてくださいとしています。NTFSの場合は読み取りができるため、この段階でデータを別の場所へコピーできます。
どの形式を選ぶか
Appleの説明では、ディスクユーティリティが対応するフォーマットは次のように整理されています。
- Apple File System(APFS):macOS 10.13以降で使用されているファイルシステム。最近のMacで使われているフラッシュ/SSDストレージに最適化されていますが、従来のハードディスクドライブ(HDD)を搭載した以前のシステムや、直接接続された外部ストレージでも使用できます
- Mac OS拡張:Macのフォーマットとして引き続き選択できます
- MS-DOS(FAT):Windowsとの互換性があるフォーマット。32GB以下のWindowsボリュームに使用します
- exFAT:Windowsとの互換性があるフォーマット。32GBを超えるWindowsボリュームに使用します
手順
外付けドライブの場合は、「/アプリケーション/ユーティリティ/」フォルダ内の「ディスクユーティリティ」をダブルクリックして開きます。
- 「表示」>「すべてのデバイスを表示」と選択します
- サイドバーで、消去したいストレージデバイスを選択してから「消去」ボタンをクリックします
- 「方式」ポップアップメニューをクリックして、「GUIDパーティションマップ」をクリックします
- 「フォーマット」ポップアップメニューをクリックして、ファイルシステムフォーマットを選択します
- 名前を入力します
- 「消去」をクリックしてから、「完了」をクリックします
Appleは、「方式」ポップアップメニューを使用できない場合は、消去したいストレージデバイス(階層の最上位にあります)を選択していることを確認してくださいと補足しています。ドライブ全体ではなく、その中のボリュームを選んでいる場合に起こります。
MacとWindowsの両方で使うドライブとしてフォーマットする場合、Appleは専用の手順も用意しています。「フォーマット」ポップアップメニューで、ディスクのサイズが32GB以下ならMS-DOS(FAT)、32GBを超えるならexFATを選択する形です。この場合、ボリューム名の最大文字数は11文字ですという注記があります。(参考:Apple公式サポート「Macのディスクユーティリティでストレージデバイスを消去して再フォーマットする」「MacのディスクユーティリティでWindowsコンピュータ用にディスクをフォーマットする」)
そもそも認識されない場合
この記事が扱っているのは、ドライブは表示されていて、中のファイルも読めるのに書き込めないという状態です。ドライブそのものが表示されない場合は、確認する場所が変わります。
ケーブルやポートの差し替え、パソコンの再起動、管理画面での確認という順で切り分けていく手順は「外付けHDD・SSDが認識しない時の対処法」で解説しています。この場合、フォーマットは押さないでください。データが残っているケースがあるためです。
USB-Cハブやドック経由で接続していて認識しない場合は「MacのUSB-Cハブ・ドックが認識しない時の対処法」もあわせてご覧ください。Macの使い方全般は「はじめてのMac 使い方・設定 総合ガイド」にまとめています。
よくある質問

読めるのに書き込めないのは、故障ですか?
読み込みができている時点で、ドライブとの接続は成立しています。Appleは、この状態の解決策として5つを順に案内しています。ストレージの空き容量を調べる、フォーマットを確認する、Time Machineを確認する、アクセス権を確認する、エラーが起きていないか確認する、という並びです。フォーマットだけが原因とは限らないため、上から順に確認してください。ドライブ自体が表示されない場合は、この記事ではなく認識しないときの切り分けから始めます。
フォーマットが「NTFS」と表示されました。
Appleは、ディスクユーティリティはNTFSフォーマットには対応しておらず、MacはNTFSフォーマットから読み取ることはできても、書き込むことはできないと明記しています。中身を読める場合は、必要なデータを別の場所にコピーできます。Macで書き込めるようにしたい場合は、データを退避したうえで、用途に合う形式へ再フォーマットするかを判断してください。Windowsでも使う予定がある場合は、再フォーマット前に、Macだけで使うのか、MacとWindowsの両方で使うのかを決めます。
バックアップ用のドライブに、ファイルを直接入れられません。
Appleは、Time Machineを設定してそのストレージデバイスをTime Machineのバックアップに使用している場合は、Time Machineバックアップ専用にする必要があり、ほかのファイルの保管には使えません、としています。バックアップと手元のファイルの保管を1台で兼ねることはできないため、両方が必要な場合はドライブを分けることになります。設定を確認したい場合は、Appleメニューから「システム設定」を選び、「一般」の「Time Machine」で、そのドライブがバックアップディスクとして選ばれているかを確認してください。
「このボリューム上の所有権を無視」とは何ですか?
Appleが、書き込めない場合のアクセス権の確認項目として挙げているチェックボックスです。手順は、デスクトップまたはFinderウインドウのサイドバーで外付けストレージデバイスを選択し、「ファイル」メニューから「情報を見る」を選ぶか「command + I」キーを押します。開いた情報ウインドウの下部にある「共有とアクセス権」セクションを開いて、このチェックボックスが選択されていることを確認します。Appleは、設定を変更するには場合によって鍵のアイコンをクリックしてから管理者パスワードを入力する必要があります、としています。
MacとWindowsの両方で使いたい場合は、どの形式ですか?
Appleは、Windowsと互換性のあるフォーマットとしてMS-DOS(FAT)とExFatを挙げています。使い分けは容量で示されており、ディスクのサイズが32GB以下の場合はMS-DOS(FAT)、32GBを超える場合はexFATを選択するよう案内されています。手順は、ディスクユーティリティで「表示」>「すべてのデバイスを表示」を選び、対象のディスクを選択して「消去」をクリックし、「フォーマット」ポップアップメニューから選びます。なお、この操作でディスク内のファイルはすべて消去されるため、必要なファイルは先に別のボリュームへ保存してください。
まとめ
外付けドライブが表示されていて中身も読めるのに書き込めない場合、Appleは5つの解決策を順に案内しています。空き容量を調べる、フォーマットを確認する、Time Machineを確認する、アクセス権を確認する、エラーが起きていないか確認する、という並びです。フォーマットとアクセス権は、どちらもFinderで対象を選び「情報を見る」から確認できます。
フォーマットについてAppleは、APFSまたはMac OS拡張がMacのフォーマット、MS-DOS(FAT)またはExFatがWindowsと互換性のあるフォーマットとしたうえで、ディスクユーティリティはNTFSには対応しておらず、MacはNTFSから読み取ることはできても書き込むことはできない、と明記しています。NTFSと表示された場合は、読み取りができるうちにデータを退避し、用途に合う形式へ再フォーマットするかを判断します。消去して再フォーマットする操作は、ほかのどの解決策でも解決しなかった場合に位置づけられており、ディスク上のすべてのものが削除されます。
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