最終更新日:2026年8月26日
Android活用ガイド
クイック共有(Quick Share)の使い方
スマホで撮った写真をパソコンに送るのに、毎回ケーブルをつなぐのは手間がかかります。Quick Shareを使えば、近くにあるAndroid端末やWindowsパソコンとの間で、ケーブルなしにファイルを送受信できます。ただ、Windowsパソコンと使う場合はパソコン側に用意するものがあり、受信側の設定も確認が必要です。この記事では、Google公式の情報をもとに、準備から送受信の手順、公開範囲の設定、相手が表示されないときの確認まで、順に解説します。
- Quick Share
- Android
- Windows
- ファイル共有
IT初心者の七海さん
大介先輩、スマホの写真をパソコンに送るのに、毎回ケーブルをつなぐのが面倒で…。iPhoneのAirDropみたいな機能は、Androidにはないんでしょうか?
IT上級者の大介先輩
対応するAndroid端末ではQuick Shareが使えるよ。①Windows側にQuick Shareを用意する ②受信側の公開設定を確認する ③共有アイコンから送る。Windowsパソコンとやり取りするときは、パソコン側にQuick Shareを用意しよう。受信する側の公開設定も確認してね。
この記事でわかること
- Quick Shareでできることと、使える機器の条件
- Windowsパソコンで使うための準備
- Android同士・AndroidとWindows間での送受信の手順
- 公開範囲の設定(Android側とWindows側で異なります)
- 相手が表示されないときの確認
結論
Windows側にQuick Shareを用意し、受信側の公開設定を確認してから送ります
Quick Shareは、近くにある機器との間でファイルを送受信できる機能です。対応するAndroid端末ではQuick Shareを利用できます。Windowsパソコンとやり取りする場合は、パソコン側にQuick Shareを用意する必要があります。この記事では、Google版のQuick Share for Windowsを例に説明します。
送受信でつまずきやすいのが、受信側の公開設定です。送る側に相手が表示されない場合は、受け取る側が送信側に公開される設定になっているかを確認します。また、公開範囲の選択肢はAndroid側とWindows側で異なります。それぞれの設定を確認してから送るのが確実です。なお、この機能は以前「ニアバイシェア」と呼ばれていました。
Quick Shareとは

Quick Shareは、付近のデバイスとの間でファイルを素早く送受信できる機能です。写真、動画、書類、ウェブページのリンクなど、共有アイコンから送れるものを扱えます。
Googleによると、Quick Shareは、Android 6以降を搭載したデバイスとChromebook、および一部のWindowsデバイス(アプリを使用)で利用できます。なお、この機能は以前は「ニアバイシェア」と呼ばれていたものです。名称が変わっているため、古い解説では別の名前で紹介されていることがあります。
※操作画面は、各メーカーの公式情報および公開資料をもとに再現した説明用画像です。実際の表示は、OS・アプリのバージョン、端末、契約状況などにより異なる場合があります。機種・Androidバージョン・メーカー独自のUIにより、機能名・項目名・配置は異なる場合があります。
Galaxyをお使いの場合
Googleは、Android 10とOne UI 2.1以降を搭載したGalaxyデバイスでは、設定や機能が異なる場合があるとしています。お使いの端末がGalaxyの場合は、メーカーの案内もあわせてご確認ください。
使う前の準備

使う機器の組み合わせによって、必要な準備が変わります。
| 組み合わせ | 必要な準備 |
|---|---|
| Android同士 | 対応するAndroid端末ではQuick Shareを利用できます |
| AndroidとChromebook | 対応する端末ではQuick Shareを利用できます |
| AndroidとWindowsパソコン | パソコン側にQuick Shareを用意する |
Windowsパソコンで使うための条件
Windowsパソコンで使う場合、次の条件があります。
- 64ビット版のWindows 10以降
- ARMデバイスの場合はWindows 11以降
- 両方のデバイスでBluetoothをオンにする
- Wi-Fiまたはイーサネットをオンにし、同じネットワークへ接続する
- 両方のデバイスを5m以内に置く
- Quick Shareのアプリをダウンロードしてインストールする
この記事はGoogle版のQuick Share for Windowsを例にしています
Windows側の説明は、Google版のQuick Share for Windowsを例にしています。なお、Samsung製のパソコンでは、Microsoft StoreからSamsung用Quick Shareをダウンロードして使用するようGoogleが案内しています。(参考:Google公式ヘルプ「Quick Shareを使用してAndroidとWindowsの間でファイルを共有する」)
対応するAndroid端末ではQuick Shareを利用できます。Wi-FiとBluetoothをオンにしておいてください。
Androidの公開範囲を設定する
Quick Shareでは、自分の端末を誰に見えるようにするかを設定します。送る側に相手が表示されない場合は、受け取る側が送信側に公開される設定になっているかを確認します。
設定は、画面を上から下にスワイプしてクイック設定を開き、Quick Shareのアイコンをタップして行います。Pixelの例では、Quick Shareの設定画面で「共有を許可するユーザー」を開き、公開範囲を選びます。機種によって表示や項目名は異なる場合があります。
Androidでは、公開範囲を次の3つから選べます。
| 設定 | 意味 |
|---|---|
| デバイス | 画面がオフの場合でも、同じGoogleアカウントを使用している他のデバイスにあなたのデバイスが公開されます |
| 連絡先 | 自分のデバイスの画面がオンで、ロックが解除されている間、近くにいる連絡先にデバイスが公開されます |
| すべてのユーザーに対し 10 分間 | プライバシー保護のため、10分経過すると公開設定が直前の選択に自動的に切り替わります |
受け取る側の設定が鍵になります
送る側の一覧に相手が表示されない場合は、受け取る側が送信側に公開される設定になっているかを確認します。「連絡先」に設定している相手に送るには、こちらが相手の連絡先に登録されている必要があります。登録がない相手とやり取りする場合は、受け取る側に「すべてのユーザーに対し 10 分間」を選んでもらってください。(参考:Google公式ヘルプ「AndroidデバイスでQuick Shareを使用する」)
Android同士で送る
共有したいコンテンツを開き、共有アイコンからQuick Shareを選びます。
共有したいものを開く
写真アプリやファイルアプリなどで、送りたい写真やファイルを選びます。複数まとめて選ぶこともできます。
共有アイコンからQuick Shareを選ぶ
共有アイコンをタップし、表示された選択肢からQuick Shareを選びます。
送信先のデバイスを選ぶ
付近のデバイスの一覧が表示されるので、送りたい相手を選びます。相手側で共有リクエストが表示され、内容を確認して承認すると、転送が始まります。
おたがいの機器が近くにある状態で使います。相手が表示されない場合の確認は、後の章でご説明します。
Windowsパソコンとやり取りする

パソコン側にQuick Shareを用意したら、双方向にファイルを送れます。
Windowsパソコンの公開設定
Windows版のQuick Shareでは、公開範囲を次の4つから選べます。Android側の3つとは選択肢が異なります。
| 設定 | 内容 |
|---|---|
| 全員 | 近くにいてQuick Shareをオンにしている全員に公開されます |
| 連絡先 | 連絡先に登録されているユーザーに公開されます |
| 自分のデバイス | 同じGoogleアカウントのデバイスに公開されます |
| 誰にも公開しない | デバイスは非公開となり誰とも共有できません |
Googleアカウントへのログインについて
すべての選択肢にアクセスするには、GoogleアカウントでQuick Share for Windowsを使用します。
WindowsパソコンからAndroidへ送る
パソコンでQuick Shareのアプリを開き、次のいずれかの方法でファイルを選びます。
- 「ファイルを選択」または「フォルダを選択」から探す
- ファイルをアプリのウィンドウにドラッグする
次に、ファイルを共有するデバイスを選びます。PINが表示された場合は、受信側のデバイスに表示されているPINと一致していることを確認してください。
AndroidからWindowsパソコンへ送る
Android側の手順は、Android同士で送る場合と同じです。共有アイコンからQuick Shareを選び、一覧に表示されたパソコンを選択します。パソコン側で受信の準備ができていれば、一覧に表示されます。
ファイルを受け取る
受け取る側では、共有しようとしている相手と、共有対象のコンテンツを示すポップアップ通知が表示されます。表示内容を確認し、画面の案内に沿って受信を許可または拒否します。
Googleは、他のユーザーからコンテンツを受け取るには、画面がロック解除されていることを確認するよう案内しています。なお、「デバイス」では、画面がオフの場合でも、同じGoogleアカウントを使用している他のデバイスに公開されます。
相手が表示されないとき

送信先の一覧に相手が出てこない場合、Googleが案内している次の手順を試してください。
- 受信側のデバイスが送信側に対して公開されているかを確認する
- 両方のデバイスでBluetoothがオンになっているかを確認する
- デバイス間の距離を30cm以内に近づける
- 機内モードをオンにしてからオフにする
- 相手のデバイスと共有している人が他にもいる場合は、すべての共有が終了するまで待つ
- Android 12以前のデバイスの場合は、位置情報がオンになっているかを確認する
Windowsパソコンが見つからない場合
Windows端末がBluetooth Low Energy(BLE)拡張アドバタイジングに対応していない場合、特定のネットワークで他のデバイスを検出できず、共有できないことがあります。Wi-Fiまたはイーサネットをオンにし、同じネットワークへ接続することは、Windows連携の基本条件として確認してください。パソコンの対応状況が分からない場合は、メーカーの情報をご確認ください。
QRコードを使う方法もあります
共有先のデバイスが表示されない場合、QRコードを使ってコンテンツを共有する方法もあります。付近のAndroidデバイスがこのQRコードをスキャンすると接続され、コンテンツを受信できます。
iPhoneやMacへ送りたい場合
Quick Shareは、iPhone・iPad・macOSのデバイスへも送信できる場合があります。ただし、この機能を使えるのは対応するAndroid機種に限られます。
対応している場合の手順は次のとおりです。相手にAirDropの設定を開いてもらい、「すべてのユーザーに対し10分間」を選んでもらいます(AirDrop側の表記)。そのうえで、こちらの端末で共有したいコンテンツを開き、共有アイコンからQuick Shareを選択。付近のデバイスの一覧からiPhone・iPad・macOSのデバイスを選び、相手がAirDropの通知で承諾するのを待ちます。
対応していない機種の場合
お使いのAndroid端末がこの機能に対応していない場合は、QRコードを使った共有という方法があります。また、AirDrop側の使い方は「AirDropの使い方」で解説していますので、相手がApple製品をお使いの場合はあわせてご覧ください。
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よくある質問

Windowsパソコンで使うには、何が必要ですか?
パソコン側にQuick Shareを用意する必要があります。条件は、64ビット版のWindows 10以降を搭載したパソコンです。ARMデバイスの場合は、Windows 11以降が必要です。両方のデバイスでBluetoothをオンにし、Wi-Fiまたはイーサネットをオンにして同じネットワークへ接続します。両方のデバイスを5m以内に置きます。対応するAndroid端末ではQuick Shareを利用できます。なお、この記事の説明はGoogle版のQuick Share for Windowsを例にしています。Samsung製のパソコンでは、Microsoft StoreからSamsung用Quick Shareをダウンロードして使用するようGoogleが案内しています。
送信先の一覧に相手が表示されません。
まず、受信側のデバイスが送信側に対して公開されているかを確認してください。「連絡先」に設定されていて相手の連絡先に自分が登録されていない場合などは、表示されません。次に、両方のデバイスでBluetoothがオンになっているかを確認します。それでも表示されない場合は、デバイス間の距離を30cm以内に近づける、機内モードをオンにしてからオフにする、といった方法を試してください。Android 12以前のデバイスでは、位置情報がオンになっているかも確認します。
公開範囲は、どれを選べばいいですか?
ふだんは「デバイス」または「連絡先」にしておくのが安心です。「デバイス」では、画面がオフの場合でも、同じGoogleアカウントを使用している他のデバイスに公開されます。「連絡先」は、画面がオンでロックが解除されている間、近くにいる連絡先に公開されます。連絡先に登録していない相手とやり取りする場合は「すべてのユーザーに対し 10 分間」を選びます。この設定は、プライバシー保護のため10分経過すると直前の選択に自動的に切り替わります。なお、Windows版の選択肢はAndroid側と異なり、4つあります。
iPhoneやMacにも送れますか?
対応するAndroid機種であれば送信できます。手順は、相手にAirDropの設定を開いてもらい、「すべてのユーザーに対し10分間」を選んでもらいます。そのうえで、こちらの端末で共有したいコンテンツを開き、共有アイコンからQuick Shareを選び、付近のデバイスの一覧からiPhone・iPad・macOSのデバイスを選択します。相手がAirDropの通知で承諾すると転送されます。お使いの端末がこの機能に対応していない場合は、QRコードを使った共有という方法があります。
まとめ
Quick Shareは、付近のデバイスとの間でファイルを素早く送受信できる機能です。Android 6以降のデバイスとChromebook、および一部のWindowsデバイス(アプリを使用)で利用できます。Windowsパソコンとやり取りする場合は、パソコン側にQuick Shareを用意してください。条件は、64ビット版のWindows 10以降で、ARMデバイスの場合はWindows 11以降です。両方のデバイスでBluetoothをオンにし、Wi-Fiまたはイーサネットをオンにして同じネットワークへ接続します。両方のデバイスを5m以内に置きます。
送受信でつまずきやすいのは、受信側の公開設定です。送る側に相手が表示されない場合は、受け取る側が送信側に公開される設定になっているかを確認します。公開範囲の選択肢は、Android側が3つ、Windows版が4つで異なります。相手が表示されないときは、公開設定、Bluetooth、距離(30cm以内に近づける)、機内モードの順に確認してください。パソコンやスマートフォンの買い替えをご検討の際は、PC STOREにもお気軽にご相談ください。
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執筆・監修:PC STORE編集部|各メーカーの公式情報をもとに調査・執筆しています。操作画面は公式情報および公開資料を照合し、説明用に再現しています。