最終更新日:2026年6月14日
データ移行ガイド
古いPCから新しいPCへのデータ移行方法|安全な引っ越し手順と注意点を解説
パソコンを買い替えたいけれど、「今までの写真やデータを新しいパソコンに移せるか心配」で、なかなか踏み出せない方は多いものです。でも、大丈夫です。正しい手順を踏めば、データは安全に引っ越せます。この記事では、初めての方にもわかるように、そして仕組みから知りたい方にも役立つように、データ移行の方法と手順、そして見落としやすい注意点まで、正直に解説します。専門用語には折りたたみの用語解説をつけました。
パソコンを買い替えたいんですけど、今までの写真とかデータを、新しいパソコンに移せるか心配で…。全部消えちゃったらどうしよう、って思うと、なかなか踏み出せなくて。
大丈夫、安全に引っ越せるよ。コツは3つ。まず移行の方法を選ぶ。次にデータを移す。そして、アプリは入れ直すものと心得ておく。この順番でやれば失敗しない。データの種類ごとに見ていこう。
この記事でわかること
- データ移行の前に必ずやるべき準備
- 移行できるもの・できないもの(アプリの扱い)
- クラウド・外付けドライブなど移行方法の選び方
- Windowsでのデータ移行の手順
- Macでのデータ移行(移行アシスタント)
- 移行後にやることと、よくある失敗の防ぎ方
結論
データ移行は「方法を選ぶ→データを移す→アプリは入れ直す」の順で安全にできます
古いパソコンから新しいパソコンへのデータ移行は、手順さえ押さえれば難しくありません。まず大事なのは、移行の方法を選ぶこと。データ量が少なければクラウド(OneDriveなど)、量が多いなら外付けドライブが向きます。次に、写真や書類などのデータを、その方法で新しいパソコンへ移します。最後に、アプリは新しいパソコンで入れ直す、と考えておけば安心です。
ここで、いちばん見落としやすい大切なポイントをお伝えします。移行できるのは、写真・書類・音楽などの「データ(ファイル)」と、一部の設定です。一方、WordやExcelなどの「アプリ」そのものは、基本的にデータと一緒には移せません。新しいパソコンで、改めてインストール(入れ直し)が必要です。これを知らずに「アプリごと移るはず」と思っていると戸惑うので、先に理解しておきましょう。この記事では、WindowsとMacそれぞれの移行手順と、つまずきやすい注意点を、順を追って解説します。
移行の前に必ずやる準備

移行を始める前に、準備を整えておくと安心です。とくにバックアップは、万一に備えた命綱になります。
- 移行するデータの量をざっくり把握する(写真・書類などの合計)
- 不要なファイルを整理し、移すデータを減らしておく
- 大事なデータは、移行前に必ずバックアップを取っておく
- 各種アカウント(Microsoft・Google・Apple IDなど)の情報を確認する
- 新旧どちらのパソコンも、電源を確保し充電しておく
「移行前のバックアップ」が最大の保険
移行作業そのものは安全ですが、万一に備えて、移す前に大事なデータのバックアップを取っておきましょう。これさえあれば、何が起きても元に戻せます。データ量を把握しておくと、後で移行方法を選びやすくなります。MacのバックアップはMac OSの最適なバックアップ戦略も参考になります。
バックアップ
大事なデータの「控え(コピー)」を、別の場所に保存しておくことです。外付けドライブやクラウドに残しておけば、パソコンの故障や操作ミスでデータが消えても、元に戻せます。データ移行は基本的に安全ですが、作業前にバックアップを取っておくと、万一のときの保険になり、安心して作業を進められます。
移行できるもの・できないもの

ここが、いちばん大切な理解です。「何が移せて、何が移せないのか」を知っておくと、移行後に慌てません。
| 種類 | 移行 | 備考 |
|---|---|---|
| 写真・動画・書類 | できる | コピーで移せる |
| 音楽・お気に入り | できる | ファイルや同期で移せる |
| 一部の設定 | 一部できる | 方法により移せる範囲が違う |
| アプリ本体 | できない | 新PCで再インストールが必要 |
| 保存パスワード等 | 注意 | 原則は引き継がれない |
「アプリは入れ直し」が大原則
もっとも誤解しやすいのが、ここです。WordやExcel、その他のソフトといった「アプリ」そのものは、データと一緒には移せません。新しいパソコンで改めてインストールが必要です。OfficeならMicrosoftアカウントから入れ直し、作ったファイル(データ)だけを移す、という形になります。Officeの再設定はOfficeのライセンス認証が繰り返し要求される原因と解決策も参考になります。
データとアプリの違い
「データ」は、写真・動画・書類・音楽など、あなたが作ったり保存したりした中身(ファイル)のことです。「アプリ(アプリケーション)」は、Wordやブラウザのようにデータを扱うための道具(ソフトウェア)です。移行で移せるのは主にデータで、アプリは新しいパソコンで入れ直すのが基本です。道具は新居で用意し、荷物(データ)だけ運ぶ、とイメージすると分かりやすいです。
移行方法の選び方

移行方法はいくつかあります。データ量や好みで選びましょう。代表的な3つを紹介します。
クラウド|手軽で身軽
OneDriveなどに預けて、新PCで受け取ります。
-
向く人
データ量が少なめの人。 -
注意
無料は容量5GBまで。大容量は有料。
外付けドライブ|大容量向き
外付けHDD/SSDにコピーして移します。
-
向く人
写真や動画が多い人。 -
利点
ネット不要で、確実に運べます。
Windowsバックアップ|まとめて
ファイルや一部設定をまとめて移せます。
-
向く人
設定ごと引き継ぎたい人。 -
注意
アプリ本体は対象外です。
「データ量」で選ぶのが簡単
迷ったら、データ量で選びましょう。数GB程度ならクラウドが手軽。写真や動画で数十GB以上あるなら、外付けドライブが確実で速いです。Windowsには、ファイルや一部の設定を新しいパソコンへまとめて移す仕組みもあります。クラウドの基本はOfficeの便利なクラウド機能活用法|OneDriveの基本と応用もどうぞ。
クラウド(OneDriveなど)
インターネット上にデータを保存できるサービスです。WindowsならOneDrive、AppleならiCloudが代表的です。古いパソコンでデータをアップロードし、新しいパソコンで同じアカウントにサインインすれば、データを受け取れます。外付け機器が不要で手軽ですが、無料で使える容量には上限があり、大容量を移すには有料プランが必要になることがあります。
Windowsでのデータ移行手順

Windowsでの移行を、例として外付けドライブとクラウドの2通りで見てみましょう。どちらも難しくありません。
外付け|コピーして運ぶ
確実で分かりやすい基本の方法です。
-
退避
旧PCで、写真や書類を外付けにコピー。 -
移送
新PCにつなぎ、必要な場所へコピー。
クラウド|サインインで受け取る
同じアカウントで受け取る方法です。
-
保存
旧PCでOneDriveにデータを保存。 -
受取
新PCで同じアカウントにサインイン。
仕上げ|アプリを入れ直す
データが移ったら、道具をそろえます。
-
再導入
必要なアプリを新PCにインストール。 -
確認
移したデータが開けるか確かめます。
Windowsの標準機能でまとめて移すことも
Windowsには、ファイルや一部の設定を新しいパソコンへまとめて移す機能もあります(新しいパソコン側が対応するWindows 11である必要があります)。ただし、この方法でもアプリ本体やOneDrive上のファイル、保存したパスワードなどは移らないため、アプリの入れ直しは必要です。買い替えの段取り全体は中古パソコンのメリットと新品との違いもどうぞ。
Macでのデータ移行(移行アシスタント)

Macには、データ移行を助けてくれる便利な機能があります。それが「移行アシスタント」です。Windowsより、まとめて移しやすいのが特徴です。
移行アシスタントを使うと、書類や写真などのデータに加え、ユーザーアカウントや一部の設定、アプリの情報まで、古いMacから新しいMacへ移せます。Wi-Fiや有線、Time Machineのバックアップ経由などで実行できます。
Macは「移行アシスタント」がまず候補
新しいMacの初期設定中にも、移行アシスタントの案内が出ます。古いMacやそのバックアップから、まとめてデータを引き継げるので、Mac同士の買い替えなら、まずこれを検討するのがおすすめです。Macの初期設定や基本はMac OSの基本操作ガイド、買い替え前の初期化はMacを初期化(クリーンインストール)する方法も参考になります。
移行アシスタント
Macに標準で備わる、データ移行用のツールです。古いMacや、そのTime Machineバックアップから、書類・写真・アプリ・ユーザーアカウント・設定などを、新しいMacへまとめて引き継げます。新しいMacの初期設定の途中でも使えます。Windowsよりも幅広い情報をまとめて移せるのが特徴で、Mac同士の買い替えで重宝します。
移行後にやること・失敗の防ぎ方

データを移したら、仕上げの確認をしましょう。ここを丁寧にやると、安心して旧パソコンを手放せます。
移行後のチェックリスト
- 移したデータがすべて開けるか確認する
- 必要なアプリを入れ直し、ログインできるか確かめる
- メールやブラウザのお気に入りなどを設定する
- 新しいパソコンでしばらく使い、問題がないか様子を見る
- 確認できるまで、古いパソコンのデータは消さない
「確認するまで古いデータは消さない」が鉄則
よくある失敗が、移行後すぐに古いパソコンを初期化・売却してしまい、「移し忘れたデータがあった」と気づくケースです。新しいパソコンでしばらく使い、すべて問題ないと確認できるまで、古いパソコンのデータは消さないでください。手放すときのデータ消去はノートパソコンを高く売るコツとデータを安全に消す手順で詳しく解説しています。
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よくある質問

アプリも一緒に新しいパソコンへ移せますか?
基本的に、アプリ本体は移せません。移行できるのは、写真・書類・音楽などの「データ」と、方法によっては一部の設定です。WordやExcelなどのアプリは、新しいパソコンで改めてインストール(入れ直し)が必要です。Officeの場合はMicrosoftアカウントから入れ直し、作ったファイルだけをデータとして移す、という形になります。
データ量が多いとき、どの方法がいいですか?
写真や動画で数十GB以上あるなら、外付けHDDやSSDへのコピーが確実で速くておすすめです。インターネット接続も不要です。逆に、数GB程度ならOneDriveなどのクラウドが手軽です。ただしクラウドは無料の容量に上限があるため、大容量を移すなら有料プランか、外付けドライブを選ぶとよいでしょう。
Macからの買い替えは、どうやって移行しますか?
Macには「移行アシスタント」という便利な機能があります。古いMacや、そのTime Machineバックアップから、書類・写真・アプリ・設定などをまとめて新しいMacへ引き継げます。新しいMacの初期設定の途中でも使えるので、Mac同士の買い替えなら、まずこの移行アシスタントを検討するのがおすすめです。
移行が終わったら、すぐ古いパソコンを処分していいですか?
すぐの処分はおすすめしません。新しいパソコンでしばらく使い、移したデータがすべて開けるか、必要なアプリが使えるかを確認してからにしましょう。移し忘れに後から気づくこともあります。問題ないと確認できるまでは、古いパソコンのデータは消さないでください。処分時は、データの完全消去も忘れずに行いましょう。
パスワードやお気に入りも移行できますか?
原則として、保存したパスワードはそのままは引き継がれないことが多いです。ブラウザのお気に入り(ブックマーク)は、ブラウザのアカウントにサインインして同期する機能を使えば引き継げます。新しいパソコンでは、各サービスに改めてログインし直す前提で、IDやパスワードを手元に控えておくと、移行がスムーズです。
まとめ

古いパソコンから新しいパソコンへのデータ移行は、「方法を選ぶ→データを移す→アプリは入れ直す」の順で進めれば、安全にできます。データ量が少なければクラウド、多ければ外付けドライブが向きます。Windowsには設定ごとまとめて移す機能、Macには移行アシスタントという便利な仕組みがあります。
いちばん大切な注意点は、「アプリは移せず、入れ直しが必要」なこと。そして「新しいパソコンで問題なく使えると確認できるまで、古いパソコンのデータは消さない」ことです。移行前のバックアップを保険にしておけば、何が起きても安心です。手順を一つずつ踏めば、大切な写真やデータを失うことなく、気持ちよく新しいパソコンへ引っ越せます。買い替えをためらっていた方も、これで安心して一歩を踏み出せます。
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