最終更新日:2026年9月4日
Macトラブル解決ガイド
MacBookが充電できない・充電が進まない
電源につないでいるのに残量が増えない、80パーセントで止まったまま動かない、「充電停止中」と表示される——。こうした状態には、設定や温度が関係していて、故障ではないものが含まれます。Appleは、充電が一時停止される仕組みと、まったく充電できない場合の確認手順を、それぞれ別に案内しています。この記事では、Apple公式の情報をもとに、まず故障ではないケースを除外し、ソフトウェア側、ハードウェア側の順に確認していく手順を整理します。
IT初心者の七海さん
大介先輩、MacBookをつないでいるのに充電が増えないんです。80パーセントで止まっていて…。もう壊れてしまったんでしょうか?
IT上級者の大介先輩
その症状は、故障ではない可能性があるよ。80パーセントで止まる場合は、充電の最適化・充電上限・バッテリーの温度が関係していることがある。順番はこう。①故障ではないケースを除外する ②ソフトウェア側を確認する ③ケーブルや電源アダプタを確認する。まったく充電されない場合は、③を1つずつ試していくことになる。
この記事でわかること
- 80パーセントで止まる・「充電停止中」と表示される仕組み
- すぐにフル充電したいときの操作
- ソフトウェア側で確認する3つのこと
- ケーブル・電源アダプタ・コンセントの確認手順
- 点検修理を検討する段階の考え方
結論
故障ではないケースを除外してから、ソフト・ハードの順に確認します
80パーセントで止まる場合は、充電の最適化・充電上限・バッテリーの温度が関係していることがあります。Appleは、充電の最適化について、特定の条件下で80パーセントまで充電されたあと保留になることがあり、この動作は正常だと説明しています。一方で、最適化がオフでも80パーセント以上充電されない場合については、バッテリーの温度が高すぎる可能性があるとしています。まずはこの3つに当てはまらないかを確認します。
そのうえで、まったく充電できない場合は、Appleが案内しているソフトウェアを確認する項目とハードウェアを確認する項目を、1つずつ試していきます。それでも充電できない場合について、Appleは点検修理が必要になる可能性がありますとしています。
故障ではないケースを先に除外する

最初に確認したいのが、充電が止まっているように見えて、実は仕組みどおりに動いているケースです。Appleは3つの理由を挙げています。
※図解は説明用に作成したものです。操作画面は、Appleの公式情報および公開資料をもとに再現した説明用画像です。実際の表示は、macOSのバージョン、機種、設定などにより異なる場合があります。
バッテリー充電の最適化
Appleによると、「バッテリー」設定で「バッテリー充電の最適化」が有効になっている場合、特定の条件下では、長時間電源アダプタを接続してもバッテリーが80パーセントまで充電されたら、その後の充電が保留になることがあります。Appleはこの動作について、正常で、バッテリーの全体的な寿命の最適化に役立ちますとしています。
充電上限
「バッテリー」設定の「充電上限」が有効になっている場合、バッテリーは設定した上限まで充電されます。上限に達したところで止まって見えるのは、設定どおりの動作です。
「充電停止中」と表示される場合
電源に接続されているのに、メニューバーのバッテリーの状況メニューに「充電停止中」と表示されることがあります。Appleは、これがいくつかの理由で発生する可能性があるとし、次を挙げています。
- バッテリーの寿命を延ばすために充電が一時停止されている。バッテリーの残量が93パーセント以下に減少したら充電が再開されます
- 接続されている電源は、Macを実行するには十分でも、バッテリーを充電するには不十分。たとえばワット数の低い電源アダプタに接続されている場合、充電されないことがあります
- コンピュータが非常に高いパフォーマンスレベルで実行されていて、電源の供給よりも多くの電力が使用されている。ビデオ編集ソフトウェアやビデオゲームなど、一部のアプリは多くの電力を必要とします
ワット数の低いアダプタにつないでいる場合について、AppleはMacのバッテリーを消耗せずにMacを使用できますが、Macをオフにしたりスリープ状態にしてもバッテリーは充電されませんと説明しています。(参考:Apple公式サポート「Macのバッテリーの状況が「充電停止中」の場合」)
すぐにフル充電したいとき
外出前など、いますぐ100パーセントにしたい場面があります。Appleは、バッテリー充電の最適化や充電上限で充電が止まっている場合の操作として、メニューバーでバッテリーの状況メニューをクリックし、「今すぐフル充電」をクリックしますと案内しています。
PC STORE編集部からの補足|設定をオフにする前に
Appleは、充電の最適化について「バッテリーの全体的な寿命の最適化に役立ちます」としています。一時的にフル充電したいだけであれば、設定をオフにするのではなく「今すぐフル充電」で足ります。なお、「バッテリー充電の最適化」がオフになっていても80パーセント以上充電されない場合について、Appleはバッテリーの温度が高すぎる可能性がありますとし、Macを通気性のよい涼しい場所に移動するよう案内しています。(参考:Apple公式サポート「Macのバッテリーをフル充電できない場合」)
ソフトウェア側を確認する

ここからは、まったく充電できない場合の手順です。Appleは「ソフトウェアを確認する」として、次を挙げています。
1つ目は、バッテリーの消耗を抑えることです。Appleは、コンピュータが非常に高いパフォーマンスレベルで実行されていて、電源の供給よりも多くの電力が使用されている場合があるとしています。接続されているデバイスや輝度などの設定によりバッテリーが消耗している場合もある、とも案内されています。負荷の高いアプリを終了し、使っていない周辺機器を外して様子を見ます。
2つ目は、ソフトウェアとファームウェアのアップデートです。Appleは、場合によっては、お使いのコンピュータと電源アダプタの接続を改善するソフトウェアアップデートまたはファームウェアアップデートを利用できることがありますとしています。「システム設定」の「一般」から「ソフトウェアアップデート」を開いて確認します。
3つ目は、SMCのリセットです。SMC(System Management Controller)は、Macでの電源の管理方法を制御するものです。Appleは、Appleシリコンを搭載したMacをお使いの場合は、コンピュータを再起動しますとし、その他のMacコンピュータの場合は別記事の手順を参照するよう案内しています。Appleシリコン搭載モデルでは、再起動が該当する操作にあたります。
(参考:Apple公式サポート「Macのバッテリーを充電できない場合」)
ハードウェア側を確認する

Appleは「ハードウェアを確認する」として、次の項目を挙げています。上から順に試していきます。
- ハードウェアを調べる:すべてが接続されていて、損傷がないことを確認します。ポート、充電ケーブル、電源アダプタ、ACアダプタを確認します。損傷がある場合は使用を停止してください
- 冷却する:Macを通気性のよい涼しい場所に移動します。Appleは、Macノートブックの使用に最適な周辺温度を10〜35℃としています。毛布の下や厚いカーペットの上など通気性の悪い場所で使用すると、過熱を防止するためにアダプタがオフになる場合があり、バッテリーの温度が適正範囲を超えると充電が80パーセントで停止する場合があります
- ポートを清掃する:ポートに汚れがなく、ゴミなどが入っていないことを確認します。ポートから電源アダプタを外し、柔らかく、乾いた、けば立たない布を使って清掃します
- 別のケーブルを使用する:充電に利用できないケーブルもあるため、使用しているケーブルが充電用であることを確認します。Appleは最も良いのはMacに付属のケーブルを使用することですとしています
- 別の電源アダプタを使用する:接続されている電源が、Macを実行するには十分でもバッテリーを充電するには不十分な場合があります。ワット数の低い電源アダプタでは充電されないことがあります
- 別のACアダプタを使用する:電源アダプタには、電源コンセントに接続するブレードのある取り外し可能なACアダプタが付属しています。別のApple製ACアダプタや、Appleの電源アダプタ延長ケーブルで試します
- 別の電源コンセントを使用する:電源アダプタを外し、照明など正しく動作することが分かっている装置をそのコンセントに接続して、コンセントが機能することを確認します
- 電源ラインのノイズを確認する:電源アダプタをコンセントから外し、60秒待ってから再び接続します。この間隔を挟むことでアダプタが正常に動作する場合、電源ソースのラインにノイズの問題があった可能性があります。Appleは原因として、同じ電源回路に接続されている安定器付きの照明、冷蔵庫、小型冷蔵庫などを挙げています
- しばらく接続したままにする:長期間保管していたコンピュータを最近取り出したばかりの場合、バッテリー残量が低くなっていることがあります。Appleは、場合によっては使用できるようになるまで、電源アダプタを使って20分ほど充電する必要がありますとしています
(参考:Apple公式サポート「Macのバッテリーを充電できない場合」)
PC STORE編集部からの補足|USB-Cで充電するときの考え方
USB-Cで充電する場合、ケーブル・電源アダプタ・本体の3つがすべて条件を満たしている必要があります。ワット数の考え方や、対応の確認方法は「ノートPCがUSB-Cで充電できない原因と確認方法」で解説しています。Mac以外のノートPCにも共通する考え方です。
バッテリーの状態を確認する
Appleは、ハードウェアの確認項目のひとつとしてバッテリーの状態を確認することを挙げ、バッテリーの問題が原因で、Macノートブックが充電されていない場合がありますとしています。あわせてすべての充電式バッテリーは経年劣化しますとも説明されています。(参考:Apple公式サポート「Macのバッテリーを充電できない場合」)
確認は「システム設定」の「バッテリー」から行います。「バッテリーの状態」が表示されるMacでは「正常」または「修理サービス推奨」が表示されます。充放電回数は「システム情報」の「電源」から確認できます。手順は「中古Macの選び方と購入前チェックリスト」で詳しく解説しています。
Apple Diagnosticsで調べる
ここまでで変化がない場合、Appleは診断プログラムを実行することを案内しています。Apple Diagnosticsを使用すると、問題が発生しているハードウェアコンポーネントを特定することができ、解決方法も提案されます。そこからAppleサポートに問い合わせることもできる、と説明されています。
起動方法はチップによって異なります。Appleシリコン搭載モデルでは電源ボタンを長押しして起動オプションを読み込み、「command(⌘)+ D」キーを押し続けます。Intelプロセッサ搭載モデルでは、電源を入れてすぐに「D」キーを長押しします。詳しい手順は「Macが起動しない・りんごマークで止まる」の該当章でも解説しています。(参考:Apple公式サポート「Apple Diagnosticsを使ってMacをテストする」)
点検修理を検討する段階

Appleは、上記を試してもバッテリーを充電できない場合について、お使いのMacの点検修理が必要になる可能性がありますとし、AppleまたはApple正規サービスプロバイダに問い合わせて修理サービスを依頼するよう案内しています。
あわせてAppleは、トレーニングを受けていない個人が修理したり、Apple純正品以外の部品を使って修理すると、デバイスの安全性と機能が損なわれる場合がありますと説明しています。自分で分解する前に、まずは正規の窓口に相談してください。(参考:Apple公式サポート「Macのバッテリーを充電できない場合」)
PC STORE編集部からの補足|損傷が見えるときは使用を止める
Appleは、ポート・充電ケーブル・電源アダプタ・ACアダプタに損傷がある場合は使用を停止してくださいとしています。ケーブルの被覆が破れている、コネクタが変形している、といった状態で通電を続けないでください。判断に迷う場合は、通電をやめたうえでAppleまたはApple正規サービスプロバイダに相談してください。
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日ごろ気をつけたいこと
充電まわりのトラブルを減らすために、日常でできることを3つ挙げます。
1つ目は、置き場所です。Appleは、Macノートブックの使用に最適な周辺温度を10〜35℃としています。毛布の上やクッションの上で使うと通気が妨げられます。
2つ目は、ケーブルの扱いです。Appleは、損傷がある場合は使用を停止するよう案内しています。コネクタの根元を強く曲げた状態で使わない、巻くときにきつく折らない、といった扱い方が、損傷を見つけやすい状態を保つことにつながります。
3つ目は、充電が止まる仕組みの理解です。80パーセントで止まる場合は、充電の最適化・充電上限・バッテリーの温度が関係していることがあります。仕組みを知っておくと、そのたびに不安にならずに済みます。ノートPC全般のバッテリーの扱い方は「ノートパソコンのバッテリー寿命を延ばす秘訣」でも解説しています。
Macの使い方全般は「はじめてのMac 使い方・設定 総合ガイド」にまとめています。
よくある質問

80パーセントで充電が止まります。故障ですか?
80パーセントで止まる場合は、充電の最適化・充電上限・バッテリーの温度が関係していることがあります。Appleは、充電の最適化について、「バッテリー」設定で「バッテリー充電の最適化」が有効な場合、特定の条件下では80パーセントまで充電されたあと保留になることがあります。「充電上限」を設定している場合も、その上限で止まります。すぐにフル充電したいときは、メニューバーのバッテリーの状況メニューから「今すぐフル充電」を選べます。なお、最適化がオフでも80パーセント以上充電されない場合について、Appleはバッテリーの温度が高すぎる可能性があるとしています。
「充電停止中」と表示されます。どうすればいいですか?
Appleは、この表示がいくつかの理由で発生する可能性があるとしています。バッテリーの寿命を延ばすために充電が一時停止されている場合は、バッテリーの残量が93パーセント以下に減少したら充電が再開されます。また、接続している電源がMacを実行するには十分でもバッテリーを充電するには不十分な場合、たとえばワット数の低い電源アダプタに接続している場合も表示されることがあります。さらに、動画編集やゲームなど電力を多く使うアプリを動かしている場合も、電源の供給より多くの電力が使われている状態になります。まずはこの3つのどれに当てはまるかを確認してください。
SMCのリセットはどうやりますか?
Appleは、Appleシリコンを搭載したMacをお使いの場合はコンピュータを再起動します、としています。Appleシリコン搭載モデルでは、特別なキー操作ではなく再起動が該当する操作です。その他のMacコンピュータについては、Appleが別記事で機種ごとの手順を案内しています。Apple T2セキュリティチップの有無やノートブックかデスクトップかで手順が分かれるため、実行する場合はお使いの機種に該当する手順を確認してください。
しばらく使っていなかったMacBookが充電できません。
Appleは、長期間保管していたコンピュータを最近取り出したばかりの場合、バッテリー残量が低くなっていることがあるとし、場合によっては使用できるようになるまで電源アダプタを使って20分ほど充電する必要があります、としています。つないですぐに反応がなくても、しばらく接続したままにして様子を見てください。それでも変化がない場合は、ケーブルや電源アダプタ、コンセントを1つずつ確認し、Apple Diagnosticsでの診断に進みます。
純正以外の充電器を使っても大丈夫ですか?
Appleは、使用しているケーブルが充電用であることを確認するよう案内し、最も良いのはMacに付属のケーブルを使用することですとしています。また、接続している電源がMacを実行するには十分でもバッテリーを充電するには不十分な場合があり、ワット数の低い電源アダプタでは充電されないことがある、とも説明しています。他社製を使う場合は、Macに必要なワット数を満たしているかが判断材料になります。USB-Cの対応の考え方は、「ノートPCがUSB-Cで充電できない原因と確認方法」もあわせてご覧ください。
まとめ
MacBookの充電が進まないときは、まず故障ではないケースを除外します。80パーセントで止まる場合は、充電の最適化・充電上限・バッテリーの温度が関係していることがあります。最適化による保留は正常な動作で、「充電上限」を設定している場合もその値で止まり、最適化がオフでも温度が高いと80パーセント以上充電されないことがあります。「充電停止中」の表示は、充電の一時停止、電源の電力不足、高い負荷という3つの理由が案内されています。すぐにフル充電したいときは、メニューバーから「今すぐフル充電」を選べます。
まったく充電できない場合は、ソフトウェア側(負荷を下げる・アップデート・SMCのリセット)とハードウェア側(接続と損傷・温度・ポート・ケーブル・アダプタ・コンセント・ラインノイズ・しばらく接続したままにする)を、1つずつ試していきます。それでも変化がなければ、Apple Diagnosticsで診断し、点検修理の相談に進みます。ケーブルやアダプタに損傷が見える場合は、通電を続けずに相談してください。
PC STOREは、安心して使える環境づくりをサポートします
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