最終更新日:2026年8月16日
iPhone活用ガイド
iPhoneが重い・カクカクする時の対処法
アプリの起動に時間がかかる、スクロールがカクカクする、文字入力がもたつく——。使い慣れたiPhoneの動きが重くなると、買い替えの時期かと考えてしまいます。ただ、その前に確かめておきたいことがあります。動作が重くなる原因はいくつかあり、原因ごとに対処法が違うためです。この記事では、Appleが公式に案内している確認手順に沿って、ネットワークの状況、空き容量、低電力モード、温度、バッテリーの状態を順に切り分ける方法を解説します。よく言われる「アプリを全部終了する」が、かえって逆効果になる場合があることにも触れます。買い替えを判断するのは、そのあとで十分です。
IT初心者の七海さん
大介先輩、最近iPhoneの動きが重くて…。アプリを開くのに時間がかかったり、画面のスクロールがカクカクしたりするんです。もう古いから買い替えるしかないでしょうか?まだ使えるなら、なんとかしたいんですけど。
IT上級者の大介先輩
買い替えの前に順番に確かめよう。①まず再起動してみる ②空き容量と発熱を確認する ③バッテリーの状態でパフォーマンス管理を見る。原因を切り分ければ対処が決まるよ。とくに3つ目は、Appleが公式に説明している仕組みで、知っておくと判断が変わるんだ。
この記事でわかること
- Apple公式が案内する、動作が遅いときの確認手順
- アプリの強制終了が逆効果になる場合があること
- 空き容量の目安(速度の低下を防ぐには1GB以上)
- 低電力モード・温度・ネットワークによる速度への影響
- バッテリーの劣化で性能が制限される仕組みと、買い替えの判断
結論
まず再起動。次に発熱・空き容量・バッテリーの状態を順に確認します
iPhoneの動作が重いと感じたら、最初にやることは再起動です。使い続けているあいだに一時的な処理が積み重なることがあり、再起動でそれが解消される場合があります。通常、保存済みのデータが消える操作ではないため、最初に試しやすい対処法です。それでも改善しない場合は、原因を切り分けていきます。
Appleは「iPhoneやiPadの動作が遅い場合」という公式ページで、確認すべき点を案内しています。ネットワークの状況、反応していないアプリ、空き容量(速度の低下を防ぐには1GB以上)、低電力モード、温度、バッテリーの状態です。このうち見落とされがちなのが、アプリを不必要に強制終了すると、次に開いたときの再読み込みで、かえって遅くなる場合があるという点です。もうひとつ押さえておきたいのが、バッテリーが劣化すると、iPhoneが意図的に性能を抑えることがあるという仕組みです。これはAppleが公式に説明しているもので、突然電源が落ちるのを防ぐために働きます。設定画面で適用されているかを確認でき、状況によっては解除もできます。この記事では、それぞれの確認方法と、改善しない場合の判断まで解説します。
まず再起動を試す

動作が重いと感じたとき、最初に試したいのが再起動です。iPhoneを長く使い続けていると、一時的な処理やデータが積み重なることがあります。再起動をすると、それらが整理されて動作が軽くなる場合があります。データが消える操作ではないので、気軽に試せます。
電源を切る操作は機種によって異なります。Face IDのモデル(ホームボタンのないiPhone)は、サイドボタンと音量ボタンのどちらかを同時に長押しし、「スライドで電源オフ」をスライドします。ホームボタンのあるモデルは、サイドボタン(または上部のボタン)を長押しします。電源が切れたら30秒ほど待ち、サイドボタンをAppleロゴが表示されるまで押し続けて起動します。
画面が反応しないときは強制再起動
タッチしても反応しない、電源を切る操作すらできない、という場合は強制再起動を行います。iPhone 8以降・iPhone SE(第2世代以降)は、音量を上げるボタンを押してすぐ離し、音量を下げるボタンを押してすぐ離し、サイドボタンをAppleロゴが表示されるまで押し続けます。強制再起動の詳しい手順や、充電に関するトラブルは「iPhoneが充電できない・充電が遅い時の対処法」でも解説しています。
原因の切り分け表

再起動で改善しない場合は、原因を切り分けます。「いつ重くなるか」で見当がつくことがあります。
| 症状の出かた | 考えられる原因 | 確認する場所 |
|---|---|---|
| 通信をともなうアプリだけ遅い | ネットワークの輻輳や再接続 | 場所を変える・Wi-Fiに切り替える |
| 本体が熱い、または冷えすぎている | 温度による性能の低下 | 本体に触れて確認 |
| バッテリーアイコンが黄色い | 低電力モードによる制限 | iPhone 15以降:設定→バッテリー→電力モード iPhone 14以前:設定→バッテリー |
| 保存や書き込みでもたつく | ストレージの空き不足 | 設定→一般→iPhoneストレージ |
| 常に重く、電池の減りも早い | バッテリーの劣化と性能の制限 | 設定→バッテリー→バッテリーの状態 |
| 特定のアプリだけ重い | そのアプリ側の問題 | アプリの更新状況 |
| iOSを更新した直後だけ重い | 更新後のバックグラウンド処理 | 時間をおいて様子を見る |
この表で見当をつけたら、該当する章へ進んでください。複数が重なっていることもあるため、上から順に確認していくのが確実です。
ネットワークとアプリの確認
アプリはインターネット接続を使うものが多いため、本体ではなく通信が原因で遅く感じることがあります。Appleによると、ネットワークの輻輳が起きているときや、移動中に別の基地局へ接続し直したときに、パフォーマンスが低下する可能性があります。電波の強度が良好に見えても、待たされることがあります。
対処としては、しばらく待つ、場所を変えてつなぎ直す、Wi-Fiに切り替える、といった方法があります。複数の場所でモバイルデータ通信の問題が続く場合は、契約している通信事業者に問い合わせてください。
アプリの強制終了は、必要なときだけにしてください
「動作が重いときはアプリをすべて終了する」という方法をよく見かけますが、Appleはアプリを不必要に強制終了すると、そのアプリを再度開いたときにすべてのデータを再読み込みするため、かえってデバイスの速度が低下する可能性があると説明しています。強制終了するのは、反応しなくなったアプリだけにとどめるのが適切です。
反応しないアプリを終了するには、画面下部から上にスワイプし(ホームボタンのあるモデルはホームボタンをダブルクリック)、目的のアプリのプレビューを上にスワイプします。(参考:Apple公式サポート「iPhoneやiPadの動作が遅い場合」)
低電力モードを確認する
低電力モードは、電力の消費を抑えてバッテリーの駆動時間を延ばす機能です。オンにすると、一部の機能の動作が無効になったり遅くなったりします。画面右上のバッテリーアイコンが黄色くなっていれば、低電力モードがオンの状態です。
切り替えの経路は機種によって異なります。iPhone 15以降は「設定」→「バッテリー」→「電力モード」→「低電力モード」、iPhone 14以前は「設定」→「バッテリー」→「低電力モード」です。電力の使用制限をかけずに使いたい場合は、オフにしてください。
低電力モードは手動で切り替えられます。適応型電力制御が有効な対応機種では、バッテリー残量が20%を下回ると低電力モードがオンになる場合があります。なお、充電量が80%以上になると自動的にオフになります。(参考:Apple公式サポート「低電力モードを使ってバッテリーを長持ちさせる」)
バッテリーの劣化と性能の制限

ここが、iPhone特有の重要な論点です。Appleの説明によると、バッテリーが劣化すると、必要なときに大きな電力を供給する能力(ピークパフォーマンス)が低下することがあります。その状態で高い負荷がかかると、iPhoneが突然シャットダウンしてしまうことがあるため、それを防ぐ目的で、システムが意図的に性能を抑える「パフォーマンス管理」が働くことがあります。
※操作画面は、各メーカーの公式情報および公開資料をもとに再現した説明用画像です。実際の表示は、OS・アプリのバージョン、端末、契約状況などにより異なる場合があります。
この状態かどうかは、設定画面で確認できます。iPhone 15以降(iOS 17.4以降)は「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」、iPhone 14以前は「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」を開き、「ピークパフォーマンス性能」の項目を見てください。
表示されるメッセージの意味
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| 標準のピークパフォーマンスに対応しています | 性能の制限は適用されていません |
| 突然のシャットダウンが発生し、パフォーマンス管理が適用されました | 性能が抑えられている状態です。無効にすることもできます |
| バッテリーの状態を判断できません | 正規のバッテリーであることを確認できていない可能性があります |
「無効にする」を選ぶ前に知っておきたいこと
パフォーマンス管理が適用されている場合、メッセージの中に「無効にする」という選択肢が表示されます。これを選ぶと性能の制限は解除されますが、突然のシャットダウンが再び起こる可能性があります。また、いったん無効にすると、次に突然のシャットダウンが起きるまで、自動では再び有効になりません。動作の速さを取るか、電源が落ちない安定性を取るか、という選択になります。根本的な改善を望む場合は、バッテリーの交換が有力な選択肢です。
なお、iPhone 11・11 Pro・11 Pro Maxでは、バッテリーの状態を測定し直している最中であることを示すメッセージが表示される場合があります。その間は修理サービスが推奨されません。(参考:Apple公式サポート「バッテリーの状態報告の再調整について」)
温度による性能の低下
Appleによると、iPhoneが高温または低温になりすぎると、動作が遅くなる可能性があります。ゲームや動画の撮影、地図アプリを長時間使ったあとや、直射日光の当たる場所・車内に置いていたあとに起こりやすい状態です。冬場に屋外へ長時間置いていた場合など、冷えすぎているときにも起こり得ます。
対処は、より適度な温度の場所へ移動することです。温度が通常の範囲に戻れば、動作も元に戻ります。使用を一度やめて、自然に温度が戻るのを待ってください。(参考:Apple公式サポート「iPhoneやiPadの動作が遅い場合」)
空き容量を確認する

Appleは、速度の低下を防ぐために1GB以上の空き容量を確保するよう案内しています。空きが極端に少ないと、写真の保存やアプリの更新といった操作でもたつくことがあります。まずは現状を確認しましょう。「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」を開くと、使用量と空き容量、そして何がどれだけ使っているかが表示されます。
空き容量が少ない場合の具体的な整理方法は、写真・アプリ・キャッシュのそれぞれについて「iPhoneの容量を空ける・ストレージ管理」で詳しく解説しています。写真をまとめてパソコンへ移したい場合は「iPhoneの写真・動画をパソコンに取り込む方法」もあわせてご覧ください。パソコンに移してからiPhone側を整理すると、思い出を残したまま容量を空けられます。
特定のアプリだけ重い場合
すべてが重いのではなく、特定のアプリだけ動作が遅い場合は、本体ではなくそのアプリ側に原因があることがあります。次の順に試してみてください。
- そのアプリが反応しなくなっている場合は、一度終了して開き直す(反応しているアプリまで不必要に終了しないでください)
- App Storeでそのアプリに更新が来ていないか確認する
- iPhoneを再起動する
- それでも改善しない場合、アプリを削除して入れ直す(アカウントやデータの引き継ぎ方法を先に確認してください)
アプリを削除する前に確認を
アプリを削除すると、その中に保存されたデータも消えることがあります。ログイン情報やトーク履歴などが端末内にしか保存されていない場合、入れ直しても元に戻せません。削除の前に、そのアプリのデータがどこに保存されているか、引き継ぎに何が必要かを確認してください。全体のバックアップを取っておく方法は「iPhoneのバックアップのやり方」で解説しています。
iOSの更新と、更新直後の重さ
iOSを最新の状態に保つことは、動作の安定と安全性の両面で大切です。更新には不具合の修正が含まれていることがあり、それが動作の改善につながる場合もあります。「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」で確認できます。
一方で、更新した直後は一時的に動作が重く感じられることがあります。アップデートに関連する処理がバックグラウンドで継続し、バッテリーの駆動時間や温度性能に影響する場合があるためです。Appleは、数日待ってからもう一度確認するよう案内しています。「設定」→「バッテリー」に「iOSのアップデートが進行中」と表示されている場合は、処理の完了を待ってから動作を再確認しましょう。(参考:Apple公式サポート「iOSアップデート後のバッテリー駆動時間について」)
改善しない場合の判断

ここまでの確認をひととおり行っても改善しない場合、次の2つの選択肢があります。
バッテリー交換:バッテリーの状態画面で最大容量が低下している、パフォーマンス管理が適用されている、突然電源が落ちたことがある、という場合は、バッテリー交換で改善する可能性があります。交換はAppleまたはApple正規サービスプロバイダで行えます。AppleCare+に加入していて、プラン期間中に蓄電容量が当初仕様の80%未満まで低下している場合は、無償交換の対象になります(参考:AppleCare+規約)。
買い替え:バッテリー以外にも不具合が出ている、修理費用が中古端末の価格に近い、最新iOSのサポート対象から外れている、といった場合は、買い替えも検討の対象になります。
中古のiPhoneに買い替える場合は、購入前に確認すべき点があります。ネットワーク利用制限、アクティベーションロック、バッテリーの状態、返品条件などの確認方法は「中古iPhoneの選び方と購入前チェック」で解説しています。
買い替えをご検討の方へ
PC STOREでは中古スマートフォンも取り扱っています
中古パソコンと同じく、スタッフが1台ずつ確認したうえで、保証をつけてお届けしています。状態や条件についてのご質問は、購入前にお気軽にお問い合わせください。
よくある質問

再起動しても重いままです。次に何を確認すればいいですか?
Apple公式の順に沿って、ネットワークの状況、空き容量(1GB以上あるか)、低電力モードがオンになっていないか(iPhone 15以降は「設定」→「バッテリー」→「電力モード」)、本体が高温または低温になりすぎていないか、バッテリーの状態はどうか、を確認してください。本体の温度が原因の場合は、より適度な温度の場所へ移します。空き容量は「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」で確認できます。バッテリーについては「バッテリーの状態」画面の「ピークパフォーマンス性能」を見てください。ここに「パフォーマンス管理が適用されました」と表示されている場合、突然のシャットダウンを防ぐために性能が抑えられている状態です。
バッテリーが劣化すると、動作も遅くなるのですか?
Appleの説明によると、バッテリーが劣化すると、必要なときに大きな電力を供給する能力が低下することがあります。その状態で高い負荷がかかると突然シャットダウンする恐れがあるため、それを防ぐ目的で、システムが性能を抑える「パフォーマンス管理」が働くことがあります。この機能が適用されているかは「バッテリーの状態」画面の「ピークパフォーマンス性能」で確認でき、適用されている場合は「無効にする」という選択肢が表示されます。ただし無効にすると、突然のシャットダウンが再び起こる可能性があります。
ストレージの空き容量は、どれくらいあればいいですか?
Appleは、速度の低下を防ぐために1GB以上の空き容量を確保するよう案内しています。「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」で空き容量を確認してください。1GBを下回っている場合は、不要なデータやアプリを整理して空き容量を増やしましょう。整理の具体的な方法は、iPhoneの容量を空ける記事で解説しています。写真や動画が大半を占めている場合は、パソコンに取り込んでから整理すると、思い出を残したまま空き容量を確保できます。
買い替えるべきか、バッテリー交換で済むか、どう判断しますか?
バッテリーの状態画面で最大容量が低下している、パフォーマンス管理が適用されている、突然電源が落ちたことがある、という場合は、バッテリー交換で改善する可能性があります。一方、バッテリー以外にも画面や通信などの不具合が出ている、修理費用が同等の中古端末の価格に近い、最新iOSのサポート対象から外れている、といった場合は買い替えも検討の対象になります。交換費用は事前に確認できるので、費用を調べたうえで比較すると判断しやすくなります。
まとめ
iPhoneの動作が重いと感じたら、まず再起動を試します。データが消える操作ではないので、気軽に試せる最初の一手です。改善しない場合は、Apple公式が案内する順に沿って、ネットワークの状況、空き容量(速度の低下を防ぐには1GB以上)、低電力モードがオンになっていないか(iPhone 15以降は「設定」→「バッテリー」→「電力モード」)、本体が高温または低温になりすぎていないか、バッテリーの状態はどうか、を確認していきます。「いつ重くなるか」に注目すると、原因の見当がつきやすくなります。
覚えておきたい点が2つあります。ひとつは、アプリを不必要に強制終了すると、再読み込みでかえって遅くなる場合があること。終了するのは反応しなくなったアプリだけにとどめます。もうひとつは、バッテリーの劣化にともなう性能の制限です。突然のシャットダウンを防ぐためにシステムが性能を抑えることがあり、「バッテリーの状態」画面で確認できます。この場合はバッテリー交換が有力な選択肢です。ひととおり確認しても改善しない場合は、修理か買い替えの検討に進みます。買い替えをご検討の際は、PC STOREでも中古スマートフォンを取り扱っていますので、お気軽にご相談ください。
PC STOREは、買い替えのご相談も承ります
PC STOREでは、中古パソコンに加えて中古スマートフォンも取り扱っています。スタッフが1台ずつ確認し、保証をつけてお届けしています。「修理と買い替え、どちらがよいか」「予算内でどの機種が選べるか」といったご相談も、用途とご予算に合わせて正直にご提案します。
用途に合わせて探す
中古iPhone・Android・パソコンをまとめてお選びいただけます
状態を確認した中古端末を、保証つきでご用意しています。用途とご予算に合わせてお選びください。