最終更新日:2026年6月12日
Excel活用ガイド
ExcelのXLOOKUP関数の使い方を完全マスター|VLOOKUPとの違い・複数条件・エラー処理まで解説
Excelで表からデータを探すとき、長年VLOOKUPを使ってきた方も多いはずです。ただ、列番号の数え間違いでエラーが出たり、左方向の検索ができなかったりと、使いづらさを感じる場面もあります。そこで便利なのが「XLOOKUP関数」です。列番号を数える必要がなく、左方向の検索やエラー時の表示指定も簡単にできます。この記事では、ExcelのXLOOKUP関数の使い方を、VLOOKUPとの違い、基本構文、複数条件、エラー処理まで、初心者にもわかりやすく解説します。
Excelで表からデータを探すのにVLOOKUPを使ってるんですけど、列の数え間違いでエラーばかりで…。もっと簡単で間違えにくい方法ってないんですか?
そういうときはXLOOKUPがおすすめだよ。列番号を数えなくていいし、左方向の検索もできる。見つからないときの表示も指定できるから、VLOOKUPより簡単で間違えにくいんだ。一緒に使い方を見ていこう。
この記事でわかること
- XLOOKUP関数とは何か、VLOOKUPとの違い
- XLOOKUPの基本構文と使い方
- 左方向や横方向の検索のやり方
- 見つからないときのエラー処理の方法
- 複数条件で検索する考え方
- 使うときの注意点と対応バージョン
結論
XLOOKUPは「列番号を数えない・左も探せる・エラー指定が簡単」な後継関数
XLOOKUPは、VLOOKUPの使いにくさを解消した新しい検索関数です。VLOOKUPでは、検索値の右側しか取り出せず、列番号を数えて指定する必要があり、列の追加・削除でずれてしまうこともありました。XLOOKUPなら、列番号を数える必要がなく、検索する範囲と取り出す範囲を直接指定できます。検索値の左側にあるデータも取り出せ、見つからなかったときの表示も関数の中で指定できます。
基本の形は「=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲, [見つからない場合])」とシンプルです。たとえば商品名から価格を探す、社員番号から氏名を探すといった作業が、直感的に書けます。エラー処理も、従来はIFERRORと組み合わせる必要がありましたが、XLOOKUPは4番目の引数で「見つからない場合」の表示を直接指定できます。なお、XLOOKUPは比較的新しい関数のため、使うには対応するバージョンのExcelが必要です。この記事では、初めての方でも実践できるよう、基本から順番に解説します。
XLOOKUP関数とは?VLOOKUPとの違い

XLOOKUPは、表の中から目的のデータを探し出す検索関数です。VLOOKUPの後継として登場し、使いにくかった点が改善されています。
VLOOKUPとの主な違いを整理すると、次のようになります。XLOOKUPのほうが、数え間違いやずれが起きにくく、扱いやすいのが特徴です。
| 項目 | VLOOKUP | XLOOKUP |
|---|---|---|
| 列番号の指定 | 数えて指定が必要 | 範囲を直接指定(数えない) |
| 検索の方向 | 右側のみ取り出せる | 左側も取り出せる |
| 見つからない場合 | 別途IFERRORが必要 | 引数で直接指定できる |
| 列の追加・削除 | ずれることがある | ずれにくい |
VLOOKUPを覚え直す必要はない
XLOOKUPは考え方がシンプルなので、VLOOKUPが苦手だった方ほど扱いやすく感じられます。これからはXLOOKUPを基本にすると、作業が楽になります。
XLOOKUPの基本構文と使い方

XLOOKUPの基本構文はとてもシンプルです。まずは3つの引数を押さえましょう。
基本の形|3つの引数
「検索値・検索範囲・戻り範囲」の3つが基本です。
-
構文
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲) と書く。 -
意味
「何を」「どこで探し」「どこの値を返すか」を指定する。
具体例|商品名から価格
商品名を探して、対応する価格を取り出す例です。
-
検索値
探したい商品名のセルを指定する。 -
範囲
商品名の列を検索範囲、価格の列を戻り範囲に指定する。
入力のコツ|範囲を選ぶだけ
列番号を数えず、マウスで範囲を選ぶだけで指定できます。
-
選択
検索範囲・戻り範囲をドラッグで選ぶ。 -
確認
結果が正しく表示されるか確かめる。
列番号を数えないのが最大の利点
VLOOKUPで起きがちだった「列番号の数え間違い」がなくなります。範囲を選ぶだけなので、直感的に使えます。Excelの基本操作をショートカットで時短したい方はExcelの便利なショートカットキーまとめも参考になります。
左方向・横方向の検索のやり方

XLOOKUPは、VLOOKUPでは難しかった方向の検索も簡単にできます。範囲を指定するだけなので、向きを気にせず使えます。
左方向の検索|右から左へ
検索値の左側にあるデータも取り出せます。
-
指定
検索範囲と戻り範囲を、向きを問わず選ぶ。 -
例
価格から商品名を逆引きする、なども可能。
横方向の検索|行で探す
縦方向だけでなく、横方向(行)の検索にも使えます。
-
指定
横並びの範囲を検索範囲・戻り範囲にする。 -
利点
HLOOKUPの代わりとしても使える。
「方向を選ばない」のがXLOOKUPの強み
検索範囲と戻り範囲を別々に指定できるため、左右・上下を問わず柔軟に検索できます。表の作り方に縛られず使えるのが便利です。
見つからないときのエラー処理

検索値が見つからないとき、XLOOKUPなら表示する内容を関数の中で指定できます。エラー表示を防ぎ、見やすい表に仕上げられます。
4番目の引数|見つからない場合
4番目の引数に、見つからないときの表示を指定します。
-
構文
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲, "該当なし") のように書く。 -
効果
見つからないとき「該当なし」と表示できる。
空欄表示|見やすく整える
見つからないときに空欄やメッセージを出せます。
-
指定
4番目の引数に空欄や任意の文字を入れる。 -
利点
エラー記号が並ばず、表が読みやすい。
IFERRORを使わずに済む
VLOOKUPでは、エラーを隠すためにIFERRORと組み合わせる必要がありました。XLOOKUPなら4番目の引数だけで対応でき、数式がすっきりします。条件によって表示を変える視覚化はExcelで条件付き書式を活用したデータの視覚化テクニックも役立ちます。
複数条件で検索する考え方

「商品名」と「店舗」など、2つ以上の条件で検索したい場合もあります。XLOOKUPでも、工夫すれば複数条件の検索ができます。
- 条件を「&」でつないで1つのキーにまとめる方法
- 検索範囲側も同じように条件を結合して合わせる
- 作業用の列を1つ作ってキーを用意すると分かりやすい
- 慣れないうちは作業列を使うと、つまずきにくい
まずは「作業列でキーを作る」が分かりやすい
複数条件は、検索したい項目をつないだ「作業用の列」を作り、それをXLOOKUPで検索する方法が分かりやすいです。慣れてきたら、範囲を直接結合する書き方にも挑戦できます。大量データの集計・比較はExcelでピボットテーブルを使ったデータ分析テクニックも組み合わせると効果的です。
使うときの注意点と対応バージョン

便利なXLOOKUPですが、使う前に知っておきたい点があります。とくに対応バージョンの確認は大切です。
対応するExcelのバージョンが必要
XLOOKUPは比較的新しい関数のため、古いバージョンのExcelでは使えないことがあります。Microsoft 365や新しいOfficeでは利用できますが、共有相手が古いバージョンだと開けない場合があるため注意しましょう。
共有相手の環境を確認する
XLOOKUPで作ったファイルを、古いExcelの相手に渡すと、正しく表示されないことがあります。やり取りする相手の環境が分からないときは、事前に確認しておくと安心です。
大きな表では動作環境も大切
データ量が多い表で関数を多用すると、動作が重くなることがあります。快適に作業するには、メモリに余裕のあるパソコンが安心です。マクロでの自動化を学びたい方はExcelマクロ入門も参考になります。
Excel作業を快適にするなら
Office搭載・余裕あるスペックのPCを選びましょう
関数や大きな表を扱うなら、Office搭載でメモリに余裕のあるパソコンが安心です。用途に合う一台を、状態や保証を確認して選ぶと安心です。
よくある質問

XLOOKUPとVLOOKUPはどちらを使うべきですか?
対応するバージョンのExcelが使えるなら、XLOOKUPがおすすめです。列番号を数える必要がなく、左方向の検索やエラー時の表示指定も簡単で、間違えにくいためです。ただし、古いExcelを使う相手とファイルを共有する場合は、XLOOKUPが開けないことがあるため、相手の環境を確認しましょう。
XLOOKUPが使えません。なぜですか?
XLOOKUPは比較的新しい関数のため、古いバージョンのExcelには搭載されていないことがあります。お使いのExcelのバージョンを確認しましょう。Microsoft 365や新しいOfficeでは利用できます。バージョンが対応していない場合は、VLOOKUPなど従来の関数で代用する必要があります。
XLOOKUPで複数の条件を指定できますか?
はい、工夫すれば可能です。検索したい複数の項目を「&」でつないで1つのキーにまとめ、検索範囲側も同様に結合して合わせる方法があります。慣れないうちは、つないだキーを入れる「作業用の列」を作り、それを検索する方法が分かりやすくおすすめです。
見つからないときにエラーを表示しないようにできますか?
できます。XLOOKUPの4番目の引数に、見つからないときの表示(「該当なし」や空欄など)を指定すれば、エラー記号の代わりに任意の内容を表示できます。VLOOKUPのようにIFERRORと組み合わせる必要がなく、数式がすっきりするのも利点です。
XLOOKUPは横方向の検索にも使えますか?
はい。XLOOKUPは検索範囲と戻り範囲を自由に指定できるため、縦方向だけでなく横方向(行)の検索にも使えます。従来HLOOKUPで行っていた横方向の検索も、XLOOKUPひとつで対応できるため、関数を使い分ける手間が減ります。
まとめ

XLOOKUPは、VLOOKUPの使いにくさを解消した検索関数です。列番号を数える必要がなく、検索する範囲と取り出す範囲を直接指定するだけ。検索値の左側のデータも取り出せ、横方向の検索にも対応し、見つからないときの表示も4番目の引数で簡単に指定できます。基本構文は「=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り範囲, [見つからない場合])」とシンプルです。
複数条件の検索は、作業用の列でキーを作る方法から始めると分かりやすいです。注意点としては、XLOOKUPが比較的新しい関数のため、対応するバージョンのExcelが必要なこと、古いExcelの相手と共有する際は環境を確認することが挙げられます。VLOOKUPが苦手だった方ほど扱いやすいので、まずは基本の形から、毎日の表作業に取り入れてみてください。
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