最終更新日:2026年8月21日
iPhone活用ガイド
Apple IDにサインインできない時の対処法
新しい端末を使い始めようとしたら、パスワードが思い出せない。確認コードを待っているのに届かない。こうした場面では、アカウントごと使えなくなるのではと不安になります。ただ、Appleにはいくつかの復旧手段が用意されており、状況に応じた手順を選べば落ち着いて対処できます。この記事では、まず症状を「パスワードが分からない」「確認コードが届かない」「アカウントがロックされた」の3つに切り分け、それぞれの公式手順と、事前にできる備えを解説します。
IT初心者の七海さん
大介先輩、新しい端末でサインインしようとしたら、パスワードが分からなくて…。確認コードも届かないんです。アカウントが使えなくなったらどうしよう…。どこから確かめればいいですか?
IT上級者の大介先輩
まず手元の信頼できる端末を確認しよう。使えないなら、信頼できる電話番号にテキストや電話でコードを送れるよ。一時的に使えないだけなら、使えるようになるまで待つのが最速。恒久的に使えないときはアカウント復旧を使おう。
この記事でわかること
- 症状を3つに切り分ける方法
- パスワードを忘れた場合のリセット手順
- 確認コードが届かないときに確認する場所
- アカウントがロックされた場合の表示別の対応
- 事前にできる備え(信頼できる電話番号・復旧用連絡先)
結論
まず症状を切り分け、手元の信頼できる端末から確認します
サインインできない原因は、大きく3つに分かれます。パスワードが分からない、確認コードが届かない、アカウントがロックされた——どれに当てはまるかで、取るべき手順が変わります。
パスワードのリセットは、すでにサインインしている「信頼済み」のApple製デバイスを使うのが最も簡単な方法です。確認コードが届かない場合は、信頼できるデバイスに表示されていないか、信頼できる電話番号にテキストや電話で受け取れないかを順に確認します。信頼できるデバイスや電話番号が一時的に使えないだけなら、使えるようになるまで待つのが最も早い方法です。恒久的に使えない場合に、アカウント復旧という手順があります。ただし復旧には数日以上かかることがあり、問い合わせても短縮はできません。
Apple IDは「Apple Account」に名称が変わりました

最初にひとつ、名称の変更についてお伝えします。これまで「Apple ID」と呼ばれていたものは、現在「Apple Account」という名称になりました。ただし、これまでと同じメールアドレスまたは電話番号、パスワードでサインインできます。アカウントを作り直す必要はありません。
この記事でも、画面に表示される名称に合わせて「Apple Account」と表記します。検索や公式サポートの案内でも、新しい名称が使われるようになっています。
症状で切り分ける

どこでつまずいているかによって、進む先が変わります。まずご自身の状況を確認してください。
| 症状 | 進む章 |
|---|---|
| パスワードが分からない・思い出せない | パスワードを忘れた場合 |
| パスワードは分かるが、確認コードが届かない | 確認コードが届かない場合 |
| コードを受け取る端末や電話番号が手元にない | 信頼できるデバイス・電話番号が使えない場合 |
| アカウントがロックされた・無効になったと表示される | アカウントがロックされた場合 |
身に覚えのない確認コードやサインイン通知が届いた場合
自分でサインインを始めていないのに確認コードやサインインの通知が届いた場合は、「許可する」などの操作に進まないでください。第三者があなたのアカウントにアクセスしようとしている可能性があります。この場合は、パスワードの変更やアカウントの確認が必要です(参考:Apple公式サポート「Apple Accountの不正利用が疑われる場合」)。あわせて、そうした連絡が詐欺の手口である場合もあるため、「iPhoneに届く詐欺SMS・迷惑メールの対処法」もご確認ください。
パスワードを忘れた場合

Appleによると、パスワードをリセットする場合、すでにサインインしていて本人のものだと確認が取れている「信頼済み」のApple製デバイスを使うのが最も簡単な方法です。また、そのデバイスにパスコード(Macの場合はパスワード)を設定しておく必要があります。
※操作画面は、各メーカーの公式情報および公開資料をもとに再現した説明用画像です。実際の表示は、OS・アプリのバージョン、端末、契約状況などにより異なる場合があります。
手元のiPhoneでサインイン済みの場合は、「設定」を開いて画面上部のご自身の名前をタップし、「サインインとセキュリティ」に進みます。ここからパスワードを変更できます。
サインインしていない端末しかない場合
Apple製デバイスでApple Accountにサインインしていない場合は、デバイスの設定中に表示される「パスワードをお忘れかApple Accountをお持ちでない場合」を選べます。設定中にサインイン手順を飛ばした場合は、「設定」からリセットできます。iPhoneまたはiPadでは、設定アプリを開いてApple Accountをタップし、「手動でサインイン」を選択して「パスワードをお忘れですか?」をタップします。
信頼済みのデバイスを持っていない場合は、Webでパスワードをリセットしてアカウントへのアクセスを復旧する方法もあります。(参考:Apple公式サポート「Apple Accountのパスワードを忘れた場合」)
確認コードが届かない場合

新しいデバイスやブラウザでApple Accountにサインインするときは、パスワードと6桁の確認コードの入力が必要になります。コードの入手方法は複数あるので、順に確認してください。
1. 信頼できるデバイスに表示されていないか確認する
サインインすると、信頼できるデバイスにサインインの通知が表示されます。「許可する」を選ぶと確認コードが表示されるので、それをサインインしようとしている側のデバイスに入力します。
通知に表示される場所に覚えがなくても
この通知には、サインインが試みられたおおよその位置が地図上に示される場合があります。Appleによると、この位置情報は新しいデバイスのIPアドレスに基づいており、実際の所在地というよりは、接続先のネットワークを反映した情報です。表示される場所に覚えがなくても、サインインしているのが本人であれば「許可する」を選んで問題ありません。ただし、自分でサインインを始めていない場合は許可しないでください。
2. テキストまたは電話で受け取る
信頼できるデバイスが手元にない場合は、信頼できる電話番号に確認コードをテキストメッセージで送るか、電話で受け取れます。確認コードの画面で「コードが届いていない場合」または「デバイスにアクセスできない場合」を選び、コードを信頼できる電話番号に送信するオプションを選択します。
3. メッセージの「不明な差出人」を確認する
メッセージアプリで「不明な差出人」のスクリーニングを使っている場合、まず「不明な差出人」のフィルタを確認してください。Appleも、この機能を使用している場合はそちらで確認コードを確認するよう案内しています。
そのうえで通知が届かない場合は、通知の設定を確認します。「設定」→「アプリ」→「メッセージ」→「不明な差出人」→「通知を許可」と進み、「即時通知」の状態を確認してください。この設定は初期状態でオンになっています。届かない場合に状態を確認する、という位置づけです。なお、通知の選択肢は国や地域によって異なります。(参考:Apple公式サポート「iPhoneで不明な差出人からのメッセージをスクリーニングする」)
迷惑メッセージ対策の設定をしている方へ
「iPhoneに届く詐欺SMS・迷惑メールの対処法」で「不明な差出人をスクリーニング」の設定をご紹介しました。この設定を使っていると、Appleからの確認コードも「不明な差出人」に振り分けられることがあります。確認コードが見当たらない場合は、まずそちらのフィルタをご確認ください。
アカウントがロックされた場合
表示されるメッセージによって、対応が異なります。ご自身の画面に出ている文言を確認してください。
| 表示されるメッセージ | 対応 |
|---|---|
| 「セキュリティ上の理由で使用が停止されている」などの表示 | アクセスを回復するには、パスワードをリセットします |
| 警告画面に「アクセスを要求」が表示される | 「アクセスを要求」を使える場合があります |
| 「メディアと購入」で無効になっている | 警告メッセージから「続ける」をタップして再有効化をリクエストできる場合があります |
Appleによると、こうした状況は本人または第三者が、パスワードやその他のアカウント情報を何度も間違って入力した場合に生じることがあります。心当たりがない場合は、第三者がアクセスを試みた可能性も考えられます。(参考:Apple公式サポート「Apple Accountがロックされた場合、無効になった場合、使用できなくなった場合」)
アカウント復旧の注意
他の方法をすべて試しても解決しない場合に、アカウント復旧という手順があります。使う前に、次の点を知っておいてください。
復旧には時間がかかります
Appleは、どのような本人確認情報を提供できるかによりますが、アカウント復旧には数日(あるいはそれ以上)かかることがあります。Appleに問い合わせても、このプロセスにかかる時間を短縮することはできませんとしています。急いでいる場合ほど、まず他の方法を試すことをおすすめします。
- アカウントの復旧プロセスは、ほかの方法をすべて試した後で開始してください
- 復旧を開始するもっとも迅速で簡単な方法は、利用中のデバイスで直接開始することです
- 復旧を開始したら、ほかのApple製デバイスの使用は避けてください(プロセスが中断または遅延するおそれがあります)。なお、「設定」やAppleサポートアプリから復旧を始めた場合、開始に使った端末はそのまま使い続けられます
(参考:Apple公式サポート「Apple Accountのパスワードをリセットできない場合にアカウントの復旧機能を使う方法」)
事前にできる備え

困ってから対処するより、あらかじめ準備しておくほうが確実です。次の2つを設定しておくと、いざというときの選択肢が増えます。
信頼できる電話番号を追加する
確認コードを受け取れる電話番号を複数登録しておけば、1つが使えなくなっても別の番号で受け取れます。家族の番号を追加しておく方法もあります。「設定」→自分の名前→「サインインとセキュリティ」から追加できます。(参考:Apple公式サポート「Apple Accountの信頼できる電話番号とデバイス」)
復旧用連絡先を設定する
復旧用連絡先は、万一アカウントの所有者本人がロックアウトされた場合に、本人確認をしてアクセスの復旧を手伝ってくれる人物です。設定していなくてもアカウントの復旧機能は使えますが、設定しておけばアクセスをより簡単に復旧できます。
復旧用連絡先を設定するための条件
- 本人と復旧用連絡先の年齢は13歳を超えている必要があります(年齢は国や地域によって異なります)
- 求められた場合は、Apple Accountの2ファクタ認証を有効にします
- 復旧用連絡先には、iOS 15・iPadOS 15・macOS Monterey 12以降のApple製デバイスとiMessageが必要です
(参考:Apple公式サポート「アカウント復旧用の連絡先を設定する」)
あわせて、アカウントを守る仕組みそのものについては「二段階認証・パスキーの基本」で解説しています。パスワードだけに頼らない設定を整えておくと、より安心して使えます。
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よくある質問

確認コードがまったく届きません。どこを確認すればいいですか?
順に確認してください。まず、信頼できるデバイスにサインインの通知が表示されていないかを見ます。次に、確認コードの画面で「コードが届いていない場合」を選び、信頼できる電話番号にテキストや電話で送る方法を試します。それでも見つからない場合は、メッセージアプリの「不明な差出人」フィルタを確認してください。迷惑メッセージ対策として「不明な差出人をスクリーニング」をオンにしていると、Appleからの確認コードもそちらに振り分けられることがあります。通知が届かない場合は、「設定」→「アプリ」→「メッセージ」→「不明な差出人」→「通知を許可」から「即時通知」の状態を確認します。
信頼できる端末も電話番号も使えません。すぐに復旧できますか?
状況によります。一時的に使えないだけであれば、使えるようになるまで待つのが最も早い方法だとAppleは案内しています。紛失や番号の解約などで恒久的に使えない場合は、アカウント復旧のプロセスを開始できます。ただし、提供できる本人確認情報によっては数日、あるいはそれ以上かかることがあり、Appleに問い合わせてもこの時間を短縮することはできません。復旧を開始したら、ほかのApple製デバイスの使用は避けてください。プロセスが中断または遅延するおそれがあります。
身に覚えのない確認コードが届きました。どうすればいいですか?
自分でサインインを始めていないのに確認コードやサインインの通知が届いた場合は、「許可する」などの操作に進まないでください。第三者があなたのアカウントにアクセスしようとしている可能性があります。この場合は、パスワードの変更やアカウント情報の確認を行ってください。また、Appleを装ってコードを聞き出そうとする詐欺の手口もあります。メッセージ内のリンクは開かず、公式アプリや自分でブックマークしたページから確認するようにしてください。詳しくは詐欺SMSの対処法の記事をご覧ください。
Apple IDとApple Accountは違うものですか?
同じものです。これまで「Apple ID」と呼ばれていた名称が「Apple Account」に変わりました。これまでと同じメールアドレスまたは電話番号、パスワードでサインインできます。アカウントを作り直したり、移行手続きをしたりする必要はありません。設定画面や公式サポートの案内では、新しい名称が使われるようになっています。
まとめ
サインインできないときは、まず症状を切り分けます。パスワードが分からないなら、すでにサインインしている信頼済みのApple製デバイスからリセットするのが最も簡単です。確認コードが届かないなら、信頼できるデバイスの通知、信頼できる電話番号へのテキストや電話、そしてメッセージの「不明な差出人」フィルタの順に確認します。
信頼できるデバイスや電話番号が一時的に使えないだけなら、使えるようになるまで待つのが最も早い方法です。恒久的に使えない場合はアカウント復旧という手順がありますが、数日以上かかることがあり、問い合わせても短縮はできません。だからこそ、信頼できる電話番号の追加や復旧用連絡先の設定を、困る前に済ませておくことをおすすめします。端末の買い替えをご検討の際は、PC STOREにもお気軽にご相談ください。
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